【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10曲part4

【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10選part4 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。今回は、中学生向けに、発表会のオススメ作品を10作品考えてみました。リストはピアノの魔術師と言われていますが、実はオーケストラ作品も多く残していて、だからこそ編曲が上手かったのです。また、ドビッシーのエチュードやバッハの編曲作品などを取り上げています。「マゼッパ」は貴重です。

目次

J.S.バッハ=ペトリ:羊は安らかに草をはみ

バッハは「インベンション」や「シンフォニア」などの、ちょっと堅苦しい名前を使う傾向にありますが、カンタータの場合は違います。「羊は安らかに草をはみ」なんて名前、バッハがつけると思うでしょうか。

最近保険のCMで使われていました。ですから、知名度がぐんと上がったと思います。ペトリの編曲がとても素晴らしいので、原曲以上の演奏効果を見出しています。何か健康に良さそうな音楽がします。

ハイドン:ピアノソナタHob.52 変ホ長調

ハイドンのソナタで1位2位を争う有名な作品です。Hobと言うのは、研究者のホーボーケンと言う名前から来ています。研究者の名前が使われている作曲家は、モーツアルト、リスト、バルトークなどでしょうか。

この作品は特に気の小さい女の子にもオススメです。黒鍵の間に指を入れる場面が多いので、ての大きくて指が太い人だと大変弾きづらいのです。また、とても可愛らしい作品なので、できるだけ小さいうちに演奏することをオススメしたいと思います。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番Op.31-2「テンペスト」

テンペストと言うのは、シェイクスピアの作品です。ベートーヴェンの弟子がこの作品の解釈を尋ねた時に、ベートーヴェンは「シェイクスピアのテンペストを読むと良い」といったことが、この作品の名前の由来です(それでもニックネームなんだけどね)?

よく第3楽章が演奏されますが、第1楽章もとても優れた作品です。冒頭は魔法がかかるような場面から始まり、ベートーヴェンの厳しい音楽が続けられます。第3楽章は思っているよりも難しいので、まずは第1楽章をオススメします。

ウェーバー:舞踏への誘惑

ウェーバーの本名は「カール・マリア・フォン・ウェーバー」です。C.M.v.ウェーバーと書かれている理由がわかりましたね。ウェーバーはドイツ語読みをするとヴェーバーになるので、注意してくださいね(ベートーヴェンはドイツ語読みするとビートホーフェンになる)。

知られざる名曲で、この作品を知らない人はほとんどいないと思います。ですから、演奏に自信がある方にオススメしたいと思います。かといってそんなに難しいわけではありませんが、譜面を見ると少しぎょっとするかもしれません。

ショパン:ピアノソナタ第3番Op.58より第4楽章

ショパンの円熟期の作品は、大体作品40の後半から60番台にかけてです。その、ある意味脂のった時期に描かれた作品が、このピアノソナタの第3番です。数々の名録音が残っており、演奏が非常に難しいことでも有名です(めちゃくちゃうまく弾かないと評価されないと言う意味で)。

この第4楽章に関して言えば、そんなに事故が少ない作品です。かなり速くなってしまうのですが、引きやすく作られているので、そんなに心配いりません。最後はもっとテンポがあげられる気がしますが、少し下品なのであげないでください。

ショパン=リスト:乙女の願い

ショパンはピアノの詩人と言われているにもかかわらず、なぜかリスト編曲があります。まぁ、リストはバッハやシューベルトの作品を次々に編曲していましたからね。夜聞いたオペラのアリアを次の日に編曲して弾いてしまうこともあったそうです。

最初だけを聞くと少し難しく聞こえますが、そんな事はありません。リストがピアノの天才だったので、弾けるように作られているのです。本当に難しいのは超絶技巧とか、カンパネラとかなので、この作品に関しては安心してください。

グノー=リスト:ファウストのワルツ

これが、例のオペラの中で気に入った作品があるとすぐに編曲してしまうリストの癖が出た作品です。リストは編曲の天才でもありました。ですから、このような後世に残る編曲を見出しているのです。

この作品は、爆音で演奏する人が非常に多いです。実際に、爆音で演奏してもいい曲なのですが、力が入りすぎて硬い音になっている人もたまにいます。あくまで大きい音と言うのを意識して演奏してみてください。

リスト:3つの演奏会用練習曲より「ため息」

今回はリストの作品が多いです。なぜなら、1回各作曲家の作品を洗い出したからです。意外と忘れていた作品などがあって、とても面白い作業でした。話がそれてしまいました。次にお届けする作品は「ため息」です。

非常に気持ちよく演奏できる作品です。譜読みも意外とあっさりできてしまいます。また、広いアルペジオもなぜか演奏できるように作られているので、本番では失敗もあまりないです。リストにしては珍しい、ふわふわした作品をお楽しみください。

ドビュッシー:12のエチュードより「5本指のために」

ドビュッシーもエチュードを書いているんですよ。本当にエチュードを書いていない作曲家と言うのは、多分シューベルト位でしょう。サンサーンスだってエチュード書いていますし、ブラームスもハノンと同じように使える練習曲を残しています。

この5本指のためには、親指を一切返さずに演奏することができます。ですから手指の平行移動だけで演奏できるように作られています。だからこそ広いアルペジオを演奏にくい部分もあるのですが、そこはドビュッシーのご愛嬌と言うことで。

ドビュッシー:12のエチュードより「4度音程のために」

非常に東洋風の響きがする作品。実際、ドビュッシーは日本の存在を知っていたようですし、歌舞伎を取り入れた良い作品もあるんだとか。ドビュッシーの作品はちょっと多すぎてまだ把握しきれていません(ショパン位だったら何とかなるんだけどね)。

この作品で難しいのは、やはり後半の怒涛の夜のパッセージです。黒鍵だけなら演奏しやすいのですが、白鍵が入ると、とたんにバランスが崩れてしまいます。ここは、ショパンエチュードのような難しさがあるので、よくさらってくださいね。

まとめ

今回は、リストの作品が多かったですね。リストはピアノの魔術師と言われていますが、実はオーケストラの作品も非常に優れています。下に「マゼッパ」の動画を載せておきますので、絶対に聞いてください。

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