羽生結弦選手が使用したクラシック音楽まとめ8作品

羽生結弦選手が使用したクラシック音楽8作品.png フィギュアスケート
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どうも、 ピアノ部部長、 音大生のこうきです。今回はオリンピック2大会連続金メダリストのフィギュアスケーター、羽生結弦選手が使用したクラシック音楽作品を8曲紹介します。

選曲はもはやマニアそのもの、スクリャービンやサラサーテまで、幅広い作品を用いています。音楽の持つ力と羽生結弦選手の気迫のある演技は、音楽を体現しているかのようです。

宇野昌磨選手についてはこちら→宇野昌磨選手が使用したクラシック音楽まとめ6作品

目次

羽生結弦選手が使用したクラシック音楽8作品

リスト:死の舞踏 2006-2007 SP

2006年~2007年シーズンのショートプログラムに用いた作品で、羽生結弦選手はまだ小学校6年生のときでした。音源は原曲からはかなり離れていますが、きちんと「怒りの日」という旋律は聞いて取れます。「怒りの日」の旋律は、なんと「グレゴリオ聖歌」の1つなんですよ。

中の人
中の人

私はその頃「死の舞踏」なんて知らなかったのに…

中の人の友人
中の人の友人

知らないお前がいけないんやで

「死の舞踏」というのは様々なバージョンがあります。有名なのはサン=サーンスの方ですが、この作品を聴くと想起される本当の曲は、サン=サーンス作曲「動物の謝肉祭」より≪化石≫なのです。1度聴き比べてみてくださいね。

  • サン=サーンス:管弦楽版「死の舞踏」
  • サン=サーンス=リスト編曲:ピアノソロ版「死の舞踏」
  • リスト:ピアノ・ソロ版「死の舞踏」
  • リスト:ピアノコンチェルト版「死の舞踏
フランツ・リスト:死の舞踏(ソロ版) 2012年度ピティナ特級グランプリの菅原望さんの演奏
しばらくすると驚異的なグリッサンドがあるので必ず見ててくださいね
サン=サーンス:死の舞踏(ソロ版) 2018年度ピティナ特級グランプリの 角野隼人さんの演奏
この方は東大生です
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より≪化石≫

ルイ・プリマ:シング・シング・シング 2007-2008 SP

え?これクラシックじゃなくない?とお思いの皆さん、大正解です。

中の人の友人
中の人の友人

クラシックじゃないのに記事にするんかい貴様

中の人
中の人

だって弾いたことあるし、有名だし…

シング・シング・シングは出だしからノリノリで、演技を映えさせるにはにはもってこいの作品です。しかしテンポがあまりにも速く、滑る方はタイミングをつかむのが難しいように思いますが、観客の心は鷲掴みです。

当時まだ中学校1年生の羽生結弦選手はこの大会のフリーの演技で1位を獲得し、全体で3位を勝ち取りました。

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」 2007-2008 FS

ストラヴィンスキー初期の3大バレエ音楽の1つ「火の鳥」は1番最初に作られた作品です。あと2つは「ペトルーシュカ」と「春の祭典」ですね。「火の鳥」はテンポをつかむのが非常に難しく、拍子もころころ変わる難曲ですが、なんと羽生結弦選手は中学校1年生で演技に取り入れてしまいました。

冒頭のジャンプは100点満点の箇所で飛び、まさに「バレエ」をしているかのような演技と音楽と融合した振り付けは、文句なしの1位でした(トータルでは3位)。

ストラヴィンスキー=アゴスティ:バレエ音楽「火の鳥」より≪凶暴な踊り≫
管弦楽版

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より 2009-2010 FS

この作品はCMにもよく使われ、とても有名な作品です。ですが、意外と冒頭を知っている人は少ないのではないのでしょうか?冒頭も、実は誰もが知っているあのメロディーなんですよ。

羽生結弦選手が中学校3年生のときに演技したこの作品は曲の持つ力が凄まじく、演奏者や演技をする人は曲の力に勝つことが出来ません。しかし羽生選手はそれをものともせずに、作品の力を凌駕しました。

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 2018年度ピティナ特級銅賞の古海行子さんの演奏

チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」2010-2011 SP

羽生選手が高校1年生の時に演技したのは、このチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」でした。この作品も非常に有名で、誰もが知っている旋律です。プログラムの前半部分に取り入れられました。

こちらの楽曲は全体的に静かで、あまり情熱的な部分はありません。しかし羽入選手はそのことを熟知しており、柔和で滑らかな演技をされていました。この方の演技はどれも音楽を体現しているように感じますね。

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 2010-2011 FS

この作品も超有名でして、バラエティー番組で何かショッキングなことがあったときにも使われる非常にメジャーな作品です。この「ツィゴイネルワイゼン」は「白鳥の湖」とは対照的に一貫して激しく、休む暇はありません。ステップの部分も分かりやすく作られており、とても大変な作品です。

ルバートも多用され、演技のしなやかさが求められます。タイミングも合わせにくい中、羽生選手はそれを乗り越えた演技を見せてくれました。

ハーバード卒のヴァイオリニスト 五嶋龍さんの演奏
みんな知ってるでしょ!

スクリャービン:練習曲Op.8-12嬰ニ短調「悲愴」2011-2012 SP&2013-2014 EX

原曲はピアノ版なのですが、管弦楽に直したバージョンで演技をしました。ピアノ版では「左手のコサック」と呼ばれるほど左手が跳躍する超難しい曲なのです(スクリャービンは左手がくそ難しい)

全体的に力があり、厳しい現実を突きつけるような、静かな情念が詰まった強い作品です。羽生選手は内なる情熱を見事に体現していました。

スクリャービン:練習曲Op.8-12嬰ニ短調 ホロヴィッツの代名詞となる作品です

ショパン:バラード第1番ト短調Op.23 2017-2018 SP

平昌オリンピックで優勝した際のショートプログラムに用いた作品です。ショパン初期の最高傑作で、音楽が非常に優れた力のある作品です。

この作品については以前、私が熱烈な記事を書いていますので、そちらもご参照ください。

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↑↑羽生結弦選手のオリンピックでの演技

まとめ

羽生結弦選手は多くのクラシック音楽で演技しますが、その選曲はとても理にかなっており、作品に寄り添った演技をします。オリンピックで優勝した際にも、ショパン作曲のバラード第1番Op.23を取り入れていました。

今後も多くのクラシック音楽を使用してほしいですね!

  1. リスト作曲:死の舞踏
  2. ルイ・プリマ:シング・シング・シング
  3. ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」
  4. ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より
  5. チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」
  6. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
  7. スクリャービン:練習曲Op.8-12ニ短調「悲愴」
  8. ショパン:バラード第1番ト短調Op.23

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