【練習法】サボってピアノは上手くなる「休憩のピアノ練習法4選」

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どうも、 ピアノ部部長、 音大生のこうきです。今回は「休憩の取り方」についてご説明していこうと思います。

みなさんはどれくらいのスパンで休憩を取っていますか?3時間に1回、1時間に1回、いや俺は10時間弾けるぜ!って方もいるかと思いますが、実はサボればサボるほど練習効率は上がるのです。

その「サボり方」をまとめてみました。休憩の取り方で弾けないところもすぐに弾けるようになりますよ。

【練習法】サボってピアノは上手くなる「休憩のピアノ練習法」.png

目次

なぜ休憩が必要か?

さて、なぜ私たちには休憩が必要なのでしょうか?それは…

  • 休憩しないと脳が記憶を整理してくれないから
  • 1度に覚えられる記憶の量はそんなに多くないから
  • みんなが大好きドーパミンシャワーを止めてくれるから
  • 身体的な疲れを取り除けるから

という4つの理由があります。1つずつ説明していきますね。

休憩中に脳が記憶を整理するから

私たちがピアノを弾くときは、脳の運動野が働きます。また聴覚や楽譜を見たときの視覚を司る部分も、活発に活動します。

そんな活発に活動してくれる脳ですが、実はその動作を行なっているときは動作をすることに一生懸命になり、記憶を司る部分は働いてくれないのです。

それもそのはず、楽器の演奏は脳にとってとても負担のかかることで、演奏を司る部分に全神経を集中させないと上手く指や腕を動かすことが出来ないのです。

そこで、休憩を入れると演奏を司る脳の部分が休憩でき、練習の経験を、記憶を司る部分に移行します。

もし連続で練習してしまうと、いつまで経っても演奏を司る脳の部分が休まりません。しかも記憶はデータ移行されないので、全く上手にならないどころか記憶が混乱し、下手になります。

1度に覚えられる記憶の量はそんなに多くないから

こうきは明日の英語のテストを一夜漬けでこなそうと思っています。3時間は寝るとして残り6時間、教科書は36ページ分だから、大体10分で1ページ覚えればテストは乗り越えられるはず!6時間必死に詰め込んだ成果は見事赤点、留年危機に陥ってしまいました。

そんな冗談はさておいて、なぜこうき(中の人)は6時間も勉強したのに赤点を取ってしまったのでしょうか?それは、6時間で大量の情報を覚えようとしたことが原因です。

人間は、1度に覚えられる記憶の量が決まっていて、私たちが思っているより遥かに少ないのです。英語の単語であればスペルと意味を覚えるだけで済みますが、ピアノはそうはいきません。ほとんど1音単位でタッチがあり、強弱があり、それが1小節に20個くらい含まれるのです。ピアノ演奏の情報量はとてつもないものなのです。

それなのにピアノの練習を1時間でも続けたらどうでしょうか、記憶は残らずに頭で錯乱し、成功も失敗もごちゃまぜとなり、練習の効率は落ちるのです。ロシアの名ピアニスト、ミハイル・プレトニョフだって45分以上は連続して練習しないそうですよ。

休憩を入れないで練習することは、500mℓしか入らない計量カップに2ℓの水を流し込むのと同じです。500mℓの計量カップが4つあれば、2ℓの水は上手く収まるのに。

練習中のドーパミンシャワーを止めてくれるから

みなさんは、何かやめられないことはありますか?スマホ、お菓子、コンビニ、ゲーム、様々ありますが、これは脳にドーパミンという興奮物質が放出されるからやめられないのです(依存症の原因でもある?)

これは楽器の練習でも同じで、練習中はドーパミンが放出され、止めることが出来なくなります。1度弾きだしたら2〜3時間経ってしまうという方、いませんか?

先ほどいったように2〜3時間ぶっ通しでの練習には全く意味がありません。記憶が錯乱し、下手になります。なので、あえてこまめに休憩を取ることで、ぶっ通しの練習を避けることが出来ます。

疲労をこまめに解消するから

楽器を演奏して疲れないことはありえません。疲れないのであれば、それは先ほどのドーパミンが疲労を感じにくくさせているか、必要な筋肉に力が入っていない証拠です。

2〜3時間ぶっ通して弾けば、それなりに指も腕も疲れるはずです。しかしドーパミンの影響で疲労を感じにくい状態にあるときは、疲労に気がつきません。

疲労は筋肉の動きを悪くし、当然、練習効率も悪くします。適度な休憩は、体を守るためにも役立ちます。

どう休憩を取ったら良いの?

休憩と言っても何分弾いて何分休憩したらよいのか分かりにくいと思います。ここでは超個人的に実践している方法を列挙しますので、各々参考にし、自分が1番使いやすいと思う方法で実践してくださいね。

でも、休憩はできるだけ多い方が良いですよ。

5回弾いたら10秒休憩

私はある箇所を5回弾いたら時計を眺めて10秒数えます。5回にこだわる理由は、反復練習を5回以上続けると成功率が下がるからです。とりわけ私の集中力は幼稚園生並みなので、5回弾くと集中力が途切れてしまいます。

もちろん10回や20回でも良いのですが、ある点から脳に記憶が残らなくなり、データが錯乱してしまいます。1度に多数回反復するのはできるだけ避けましょう。かくいう私も1000回反復練習などやりましたが、全く効果はなかったですね…

25分弾いたら5分休憩

これは有名なポモドーロテクニックの1つですね。(25分練習+5分休憩)×3というセットで行っていきます。主に筋肉の疲労を抑える目的で使えるように思います。どこかが痛くなったり違和感が生まれたりするのは、弾きすぎか弾き方の問題です。

間違え出したら休憩

練習中、なぜかミスタッチが多くなり、イライラすることはありませんか?イライラするからもっと練習しようとして、ミスタッチはどんどん増え、イライラして、どんどん下手になっていくのです。

間違え出したら集中力が切れたサインです。その状態での練習は「下手になる練習」で、ダイエット中なのにケーキをホール食いして「よし!今日もたくさん栄養を取ったからOK!」と言っているようなものです。絶対休憩してくださいね!

休憩中に行うたった1つのこと

休憩中にやることはただ1つ、徹底的に休憩することです。携帯やスマホもいじくらず、勉強もしなくていいです。楽譜も閉じてピアノの部屋から出てただボーっとしましょう。

「休憩」とは「脳に何も情報を入れない」ことを意味します。携帯を見ると様々な情報で頭が覚醒してしまうので、スマホは見ずに、ただボーっとしましょう。ただボーっとして、脳が記憶を整理してくれるのを待ちましょう。

まとめ〜サボりながら練習しよう〜

ピアノの練習をまじめにやることは大切です。誠実さこそ成功をつかみ取ります。しかし「練習をまじめにサボる」ことによって、さらなる練習効果を期待することが出来るのです。それも「サボって」。

いいえ、サボるのではありません。脳に記憶の整理をさせるのです。人間の脳は勝手に記憶の整理をしてくれるので、私たちはただボーっと休憩することに徹しましょうね。くれぐれも、スマホや本で脳を邪魔しないように!

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