【中古ピアノ】ピアノを購入は結婚と同じ!気をつけたいこと9選

【中古ピアノ】ピアノを購入は結婚と同じ!気をつけたいこと9選 雑記
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ざっというと

ピアノを購入する際に必要な確認はこの9コ!

  1. ネットで買うのはもってのほか
  2. ピアノのサイズを確認すること
  3. 実際に買うお店を確認すること
  4. 十分に試弾すること
  5. 製造番号を確認すること
  6. 店員さんはピアノに詳しいか?
  7. あまりに安すぎないか?
  8. タッチを確認すること
  9. アフターケアを確認すること

どうも、ピアノ部部長、音大生のこうきです。今回はピアノを購入する際に気をつけたいことを9個にまとめました。どれも見落としがちだけど、とても大切なこと。値段のこと、選定のこと、アフターケアのことなど、ピアノを購入する際には考えることが山積みです。

目次

1.ネットで買うのはもってのほか!

最近は何でもネットで買える時代となりましたが、ピアノをネットで買うのはもってのほかです。ピアノは実際に弾いて、音を確認して、よく吟味して購入するものです。たしかにYAMAHAやKAWAIのピアノは品質が安定していますが、個体差は必ずあります。

画面の向こうのピアノは、あなたの思っているようなピアノではありません。レビューも当てにならないでしょう。弾くのはあなたは自身です。ネットで買うのは絶対にやめてください。100%後悔します。

2.ピアノのサイズを確認すること

実際に店舗に足を運んであらびっくり、このピアノが家に入るか分からない!ということは普通にあります。気に入ったピアノが少し大きくて家に入るか分からない…と決めかねているうちに他に人に買われてしまうことも往々にしてあります。

グランドピアノを部屋に置くには最低4畳は必要でしょう。3クラス※1のピアノを置く場合です。5クラスやさらに大きいピアノを買うには更に大きい部屋が必要ですし、それに伴って音も大きくなり、防音が大変になります。

アップライトの場合はピアノを置ける横幅があれば、2畳でも置けるので、そんなに神経質になる必要はないでしょう。

※3クラスとは、YAMAHAで言えば「C3」のように、ピアノの大きさを表す数字で、1〜7まで存在します。一般家庭、また音大生が持っているピアノは大体3クラスで、たまに5クラスがいるくらい。7を持つ人はスタインウェイのA型を買った方がいいと思われます。

(外国産のピアノはアルファベットで表すんよ)

3.実際に買うお店を確認すること

お店なんてどうだっていいでしょ、と思われがちですが、店舗を見るとそのお店がどれだけピアノを大事にしているかが分かります。

また、落ち着いて試弾できる環境にあるか確かめることも必要でしょう。お店で弾いたときはガヤガヤしていて分からなかったけど、家に入ったら意外と鍵盤重いし音もあまり良くない…という大失態になってしまいます。

直射日光が当たらないところにピアノが置いてあるか、というのも大事な点です。なぜなら、ピアノは温度によっても品質が左右される楽器だからです。ピアノは黒いですから、直射日光に当たると簡単に温まります。木が膨張して、響板が割れたら…。

ちなみに、倉庫のような工房でピアノを購入する場合、無造作に立て掛けられたピアノやアクションがないピアノ、ボロッボロのピアノが目に入ります。これらは修理中や、運搬目前のピアノたちですので、決して楽器をぞんざいに扱っているわけではありません。

4.十分に試弾すること

試弾は入念に、これでもかというほどしましょう。これから数十年お世話になるピアノです。あなたはネットで結婚相手を見つけたり、ちょっとご飯に行っただけで結婚を決めたりしませんよね?ピアノの購入とは大きい意味での「結婚」を意味するのです。

相手の感触はどうか、どんな声(音)をしているのか、毎日一緒にいても(弾きまくっても)大丈夫なくらい頑丈か、結婚相手を精査するつもりで調べまくりましょう。

5.製造番号を確認すること

結婚してから相手が5歳年上だった…などという悲劇は普通ないでしょうが、万が一にあるでしょう。人間は歳を騙せますが、ピアノは歳を騙せません。製造番号で製造年が分かるからです。

中古ピアノの場合、年の浅いものから数十年と経ったピアノと出会うことになります。基本的に若いピアノの方が良いのですが、オーバーホール※をしてから◯年は、◯年+10年と考えて良いでしょう。

※オーバーホールとは…ピアノのアクション、弦を総取っ替えすること。ほとんど新品のピアノになりますが、やはり+10年は見積もった方がいいでしょう。

製造年が若くても、なぜか安く売られている場合、それは前に使っていた人がめちゃくちゃに弾き込んだ場合や、状態の良くないピアノの場合があります。売りに出されるピアノにはかならず理由があるのです。1番良いのはあまり弾かれていなくて、製造年が若く、妥当な値段がするピアノでしょう。

製造番号の確認方法

グランドピアノの場合

グランドピアノは譜面台が立てられるように展示してあるのが普通です。譜面台の右側(高音側)の弦を覗き込んでみてください。すると「C3 0000000」のように、型番と製造番号が書かれています。

YAMAHAの場合、その製造番号を検索すると何年生まれのピアノか、判別可能です。新品は多分600万番代だと思われます。

アップライトの場合

アップライトの場合は上側の蓋を閉じた状態で展示してあるのが普通です。その上側の蓋をあげて右側を覗き込むと、製造番号が書かれています。

ま、店員さんに聞くのが1番手っ取り早いです。

6.店員さんはピアノに詳しいか?

ピアノを購入する際に必要なのは店員さんの意見です。店員さんはピアノに関してエキスパートで、どんな情報でも知っているはずです。

例えば、詳しいことは忘れましたが、〇〇製のピアノの〇〇年〜〇〇年にかけて作られたピアノのアクションのフェルトは粗悪品で、金属片が混じっている…とか

〇〇製の〇〇年にかけて作られたピアノは、木と鍵盤の白い部分を付ける接着剤に問題があって、剥がれやすい…とか

普通の店員さんでは知らない情報を持っているか。また、聞いてもないのにピアノの話をすると止まらないという店員さんも、ピアノが大好きな証拠ですよね。ピアノマニアの店員さんを探し、情報を弾き出してみましょう。

7.あまりに安すぎないか?

安物買いの銭失い

あまりに有名すぎる言葉ですが、ピアノの話でも同じです。中古とはいえ、それなりの金額がする楽器ですし、安く買いたいというのは人間の建前を見抜いています。

中古ピアノの相場は、グランドピアノであれば100万円、アップライトピアノであれば30〜40万とみていいでしょう。10万円でピアノは買えません。

8.タッチを確認すること

音を聞くことはもちろん大事ですが、音が悪いピアノというのも実は少なく、本当に個体差が出るのはタッチです。タッチはほんのすこしネジの締め具合が違うだけで全く変わるので、よく吟味する必要があります。

最も気をつけて欲しいのは重さです。タッチの感触は整調でどうにかなる部分がありますが、重さはどうにもなりません。特に軽くするのはほとんど不可能でしょう。

できれば静かな場所で試弾するのが良いでしょう。まぁ、鍵盤の重さを測るのが1番分かりやすいけど、感触も確かめないとね。

余談

どうしても軽くしたい場合はアクションを総取っ替えする方法があります。例えば、YAMAHAのピアノの中にスタインウェイ製のアクションを入れるとか…

9.アフターケアを確認すること

買いたいピアノが見つかると、猪突猛進に買ってしまうでしょうが、ちょっと落ち着いてください。ピアノを買う契約をする前に、以下のことを確認してください。

  • ピアノの運送費はいくらか
  • 椅子は付いてくるか
  • 調律のサービスは付いているか
  • 保証はどれくらいの期間で、どんな故障に適応されるのか
  • 現在家にあるピアノを下取りに出すのか

ピアノの運送費は馬鹿になりません。ポリーニやツィメルマンは◯十万かけて、海外にピアノを運んでいるのです。日本国内であれば、1〜2万が妥当でしょうか?(飛行機に乗せたことはないので分かりません)

また、意外と忘れがちなのは椅子。普通椅子は付いてくると思うのですが、一応確認しておきましょう。オススメはベンチ椅子です。

次に調律。ピアノは車に乗せたり、環境が変わったりした瞬間に一気に狂います。それはもう悲惨なまでに。そこで、家に馴染んだ約1ヶ月後に調律を行います。その調律は付いてくるのか、自分で依頼しなくてはいけないのか、必ず確認しましょう。

そして保証について。ピアノは敏感な楽器なので、どうしてもアクションが壊れたり、弦が切れたりします。そのような故障が生じた際、何年までなら保証が適用されるか確認しましょう。

よくあるのは

  • 鍵盤が上がっているのに音が止まらない
  • 調律が異常なくらい狂った
  • 鍵盤がカクカクする

どれも原因は単純なので、すぐ直すことができます。

まとめ

この9つのポイントを押さえれば、きっと良いピアノに巡り合えるでしょう。でも、選ぶのはご自身の判断ですよ!

  1. ネットで買うのはもってのほか
  2. ピアノのサイズを確認すること
  3. 実際に買うお店を確認すること
  4. 十分に試弾すること
  5. 製造番号を確認すること
  6. 店員さんはピアノに詳しいか?
  7. あまりに安すぎないか?
  8. タッチを確認すること
  9. アフターケアを確認すること

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