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どうも、ピアノ部部長、音大生のこうきですみなさん、ショパンと聞けば革命や別れの曲、子犬のワルツなどが曲とともに思い浮かぶと思います。ショパンはピアノの詩人と呼ばれ、生涯ピアノ作品を作り続けました。
しかし、ショパンの「傑作」はご存知でしょうか?
革命も別れの曲も有名ではありますが、まだ作品10。ショパンは大体Op. 76くらいまであるので、まだまだ修行期の作品です。
ショパンの傑作はOp. 40~70くらいまでに密集しています。今日はショパンの傑作をご紹介しようと思います。

目次
ポロネーズ第5番Op. 44 嬰へ短調
ポロネーズOp. 40-1「軍隊」やポロネーズOp. 53「英雄」に隠れた名作です。
※ポロネーズOp. 53「英雄」も傑作なんだけどどうしてもコンサートピースな気がしちゃう
このポロネーズはまさにポロネーズのリズムを踏襲した作品です。
まずポロネーズって何か分かりますか?
ポロネーズは3拍子で、フランスで流行した舞曲です。現綴りはPolonaise(フランス読み)
ストレートに語られる主題、熱い音楽は、ショパンらしく無いとも言えるかもしれませんが、なよなよしいのがショパンではありません。強気なところもあります。
演奏も非常に難しい作品となっています。
幻想曲 Op. 49 へ短調
「幻想曲」とはジャンルのことで、モーツァルトやシューマンも書いています。文字通り「幻想」的な音楽を持ちます。
大きく見ると大体2部形式のこの曲は、低音のユニゾンから始まります。コラールがあり、またユニゾンへ戻る、不吉な予感がします。
それにも関わらず上昇する音型の主題を多く用いたこの作品は、あまり語られませんが内容の詰まった傑作です。
バラード第4番Op. 52 へ短調
4つのバラードのうち、1番優れて1番難しい作品はこの4番です。2番のコーダがショパンの作品の中で1番難しいってよく聞くけど、大したことないから。(難しいけど)
この作品はへ短調なのにハ長調から始まります。
What’s!?
という感じですが、これには理由があります。
この曲は属和音から始まるのです。
属和音とは、属7の和音や、5度の和音で、1度の和音(その調の安定する和音)に向かう役割を持ちます。
ハ長調で救済されると思ったら大間違いで、すぐ地獄に突き落とされますのでご注意ください。
ちなみにこの作品は一瞬救われた後駄目押しの地獄落としがありますので、病んでいるときは聞かないようにしてくださいね。
スケルツォ第4番 Op. 54 ホ長調
スケルツォは全部有名で、特に2.3番は完成度が高いのですが、やはりトップに躍り出るのは4番です。
朗々とした主題に対し、コロコロ遊ぶ音、しまいには突然激情が溢れ出す、まさにスケルツォです。
ショパンの作品はほとんどが3部形式ですが、もれなくこの作品も3部形式です。
(ショパンは3部形式しか知らなかったという噂がある)
中間部は冒頭の主題から対極に位置し、まぁ少し行きすぎた感じはありますが見事な対比がなされています。
この曲はバラード第4番よりは簡単かも、、、でもテクニックが特殊なので、弾けない人は多分弾けません。
ソナタ第3番 Op. 58 ロ短調
こちらはもう超傑作なので改めて書きます!!!
ポロネーズ第7番 Op. 61 変イ長調
冒頭から異質な雰囲気を前面に押し出したこの作品は「幻想ポロネーズ」と呼ばれています。
個人的にこの作品がショパンで1番難しいと思います(コンチェルトは除いてね)
いやもう、言葉にできないんで聞いてくだい。
ノクターン Op. 62-1
9-2があまりに有名ですが、もっと色々書いているんですよ。48-1なんてもはやノクターンではない(ウソ
この曲はまぁ、あれですよ。
恍惚
まとめ
ショパンの傑作はこちら!
- ポロネーズ第5番Op. 44 嬰へ短調
- 幻想曲 Op. 49 へ短調
- バラード第4番Op. 52 へ短調
- スケルツォ第4番 Op. 54 ホ長調
- ソナタ第3番 Op. 58 ロ短調
- ポロネーズ第7番 Op. 61 変イ長調
- ノクターン Op. 62-1
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