【クラシック音楽入門】知らなきゃ恥?これさえ聞けば大丈夫な20曲

楽曲紹介
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【クラシック音楽入門】と題し、知っていれば恥ずかしくないクラシックの名作を20曲集めてみました。J.S.バッハの「J.S.」とは何か、「Op.53」の「Op.」とは何かなど、入門者向けに分かりやすく解説しました!ここにしかない珍情報も?

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目次

  1. クラシック音楽入門①バッハ
    1. バッハとは?
      1. ヨハン・セバスティアン・バッハについて
    2. G線上のアリア
    3. トッカータとフーガニ短調
  2. クラシック音楽入門②モーツァルト
    1. モーツァルトとは?
      1. ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルトについて
    2. きらきら星変奏曲
    3. トルコ行進曲
    4. オペラ『フィガロの結婚』「序曲」
  3. クラシック音楽入門③ベートーヴェン
    1. ベートーヴェンとは
      1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンについて
    2. 交響曲第5番「運命」
    3. 交響曲第9番「歓喜」
    4. ピアノソナタ第8番「悲愴」
  4. ちょっと休憩~交響曲を9個書くと死ぬ~
  5. クラシック音楽入門④ショパン
    1. ショパンとは?
      1. フレデリック・ショパンについて
    2. 英雄ポロネーズ
    3. 子犬のワルツ
    4. 革命のエチュード
  6. クラシック音楽入門⑤リスト
    1. リストとは?
      1. フランツ・リストについて
    2. ハンガリー狂詩曲第2番
    3. 愛の夢
  7. クラシック音楽入門⑥ドビュッシー
    1. ドビュッシーとは?
      1. クロード・ドビュッシーについて
    2. アラベスク第1番
    3. 月の光
    4. 亜麻色の髪の乙女
  8. クラシック音楽入門⑦ラヴェル
    1. ラヴェルとは?
      1. モーリス・ラヴェルとは?
    2. 亡き王女のためのパヴァーヌ
    3. ボレロ
  9. クラシック音楽入門⑧ラフマニノフ
    1. ラフマニノフとは?
      1. セルゲイ・ラフマニノフについて
    2. ピアノ協奏曲第2番
  10. まとめ
  11. 合わせて読みたい

クラシック音楽入門①バッハ

バッハとは?

ヨハン・セバスティアン・バッハについて

ヨハン・セバスティアン・バッハ(独:Johann Sebastian Bach)はバロック時代(1600~1750年くらい)の後期に活躍した作曲家で、あまりに大きい功績から「音楽の父」と呼ばれています。

多くの場合「J.S.バッハ」とファーストネームも併記しますが、それはバッハ一族がみーんな音楽家だからです。

例えばC.P.E.バッハ(カール・フィーリプ・エマニュエル・バッハ)やJ.C.バッハ(ヨハン・クリスティアン・バッハ)など、息子たちが音楽家なのです。

このようにJ.S.バッハとはクラシック音楽界における父のような存在で、数々の名作を残しています。

G線上のアリア

「G線上のアリア」はニックネームです。正式名称は『管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068ニ長調より第2曲アリア』となります。

BWV(独:ベー・ヴェー・ファオ)とは

Bach Werke Verzeichnis(独:バッハ・ヴェルケ・フェルツァイヒニス)

「バッハ総作品目録」という、作品を分類する番号です。1000番台は複数の楽器によるアンサンブル作品、700~900番台は鍵盤楽器の作品と決められています。

この作品のニックネームである「G線」とはヴァイオリンの1番低い弦(ソ)のことで、全てこの弦の上で弾けるということを指しています(超難しいんだけどね)。

トッカータとフーガニ短調

こちらの正式名称は『トッカータとフーガニ短調BWV.565』です。500番台はオルガンのための作品となっていますね。

「トッカータ」とは同音連打や技巧的という意味があります。のちの作曲家のプロコフィエフやラヴェル、ハチャトゥリアンがトッカータを書いていますので、そちらもぜひ聞いてみてくださいね(こちらは同音連打の意味が強い)。

フーガとは、おおざっぱに言えば混声4部合唱の書き方、とも言うべきでしょうか。それをいかに規則に従って美しく、そして建築的に書くかという作品で、バッハの得意とする作曲技法でもありました。

分かりやすいのは『小フーガト短調BWV.578』ですね。

こちらは「カリヨン」という鍵盤楽器での演奏。
教会の鐘と連動していて、時報的な役割を担っています。

クラシック音楽入門②モーツァルト

モーツァルトとは?

ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルトについて

ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(独:Wolfgang Amadeus Mozart)はバロック時代の次の時代、古典派(1750~1820くらい)に活躍した作曲家です。

今まで作曲家は貴族や宮廷に仕えて生計を立てていましたが、モーツァルトはその貴族と仲良くできなかったので、初めてのフリーの作曲家となりました(といっても当時は指揮も演奏もレッスンもする)。

即興を得意とし、自分の曲であっても即興を入れることがあったそうです。また数々のオペラを残していて「フィガロの結婚」や「魔笛」はクラシックを知らない人でも聞いたことがある作品名となっています。

きらきら星変奏曲

この作品の正式名称は『フランスの歌曲「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲』となります。というのも「キラキラ星」として知られるようになったのはこの作品が書かれたあとだそうです。

誰もが知るきらきら星の旋律がどんどん展開されていきます。悲しくなったり、左手にきらきら星が聞こえたり、なんと3拍子になったり!

ピアノ界の知名度はほとんど100%ですが、一般認知度はそれほど高くないので、知っていると自慢できるかもしれませんね!

トルコ行進曲

こちらの正式名称は『ピアノソナタ第11番K.331イ長調より第3楽章トルコ風ロンド』となります。

作品名中の「K.」は「ケッヘル」の略で、モーツァルト作品の研究者「ケッヘルさん」の名前が分類記号に用いられています。

こちらの有名な「トルコ行進曲」は、実はピアノソナタの中の第3楽章だったのです(物語の第3章みいな?ハリー・ポッターシリーズの3作目みたいな?』

とにかくこの作品は単品ではないのです。1楽章も非常にかわいらしい作品となっているので、全楽章通して聞いてみてくださいね!

これはヴォロドスというピアニストが編曲した
トルコ行進曲の超超超難しいバージョン
こちらはファジル・サイというピアニストが編曲した
ジャズ風のトルコ行進曲

オペラ『フィガロの結婚』「序曲」

モーツァルトを語るうえでオペラを外すことは出来ないので、こちらを。オペラには必ずと言っていいほど「序曲」が付きます。オープニングテーマのようなもので、この序曲を経てから物語が動き出します。

他に有名な序曲はヨハン・シュトラウス2世作曲の『こうもり』の序曲です。

耳馴染みのある曲だけど作品名が分からない…という曲は意外と多いです。この作品もそのうちの1つでしょう。よくCMやバラエティ番組中に使われているので、この作品がかかったら

あ、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の序曲だね

とさらっと言ってみましょう!

クラシック音楽入門③ベートーヴェン

ベートーヴェンとは

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンについて

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(独:Ludwig van Beethoven)はモーツァルトと同じ古典派に活躍した作曲家で、古典派と次の時代のロマン派を繋ぐ役割を担っています。

耳が聞こえなくなってしまった話は有名ですが、耳が聞こえなくなってもなお素晴らしい作品を残し続けていますし、耳が聞こえるときよりも洗練されていきます。

ベートーヴェンは旋律(メロディ)を作るのが非常に上手で、どの作品も特徴的な旋律が付されています(モーツァルトはみーんな同じ曲に聞こえちゃうけど…)。

もしベートーヴェンが今の時代に生きていてポップスを書いていたら、ヒットメーカーになっていたこと間違いなしですね。

交響曲第5番「運命」

正式名称は『交響曲第5番Op.67「運命」』となります。この作品の「運命」という名前は、実はベートーヴェンが付けたのではありません。アントン・シンドラーというベートーヴェンの弟子が言ったのが発端らしいですが、真偽は定かではありません。

あまりに有名すぎる「だだだだーん」のテーマ。この作品を聞いているとこの「だだだだーん」が何回も何回も聞こえてきます。これは「動機労作」という作曲技法で、1つのテーマ(単語のようなもの)を駆使して、それだけで作品を組み立てることです。

1楽章もさることながら、3楽章も有名で大変すばらしい作品ですので、ぜひ来てみてくださいね。

あ、ちなみに「Op.」は「オーパス」と読み「作品」という意味があります。よく「作品67」と日本語で書かれていますよね!

交響曲第9番「歓喜」

こちらの作品名は『交響曲第9番Op.125ニ長調「歓喜」』です。歓喜の部分が「歓喜の歌」とも書けますが、この作品の「歓喜の歌」の部分は第4楽章です。

合唱隊は第4楽章が始まるまで微動だにせずステージ上に座っています。第4楽章が始まると同時に立ち上がるのですが、いきなり立ち上がる門だから立ち眩みが起こったり、うまく立てないなどハプニング満載です。

日本では年末には「第9」というイメージがありますが、外国ではそのような風潮はありません。ドイツでは年末は「こうもり」です(さっき紹介したオペラですよ!)

ピアノソナタ第8番「悲愴」

正式名称『ピアノソナタ第8番Op.13ハ短調「悲愴」』です。なんとこちらは、名前付きのベートーヴェンの作品(運命、田園、英雄、熱情etc…)の中で唯一とも言っていい、ベートーヴェン自身が作品名を付けた作品です。

※あとは『ピアノソナタ第26番Op.81a「告別」』が怪しい。

ベートーヴェンは新しいことが大好きで、ある意味で変革者、革命家でした。このソナタもその一端が垣間見える作品です。

たとえば第1楽章。「Grave」の部分は、本来のピアノソナタであれば必要ない部分でした。しかしベートーヴェンはあえてこのような「序奏」を付けました。ピアノソナタというジャンルが成長した張本人の作品です。

一般的によく知られているのはこの第2楽章です。ポップスの作品や合唱作品に引用されるほど素晴らしい旋律で、なんと200年も前の作品が今のポップスに登場する非常事態が起きています。

ちょっと休憩~交響曲を9個書くと死ぬ~

先ほどベートーヴェンの「第9」が出てきましたが、実はほとんどの作曲家は交響曲を9作残しています。いいえ、残せなかったのです。というのも、なぜか交響曲を9つ書くと寿命が尽きてしまうのです。

交響曲というジャンルを至高の領域に高めたのはベートーヴェンで、後世の作曲家たち(ブラームスやシューマン、マーラーなど)はこのベートーヴェンの交響曲を超える交響曲を作ることを余儀なくされました。

その結果いくつか交響曲を書くのに途方もない時間を要するようになり、9つ書くころにはもう寿命という事態になってしまったのです。(ブラームスは1曲に30年も要したとか)モーツァルトは40曲以上、ハイドン※は100曲以上も交響曲を書いていたことを考えると、非常事態ですね。

※ハイドンはモーツァルトの少し前に活躍した作曲家で、交響曲第92番「驚愕」や交響曲第101番「時計」が有名。

クラシック音楽入門④ショパン

ショパンとは?

フレデリック・ショパンについて

フレデリック・ショパン(ポーランド語:Fryderyk Franciszek Chopin)はロマン派(1800~1910年頃)に活躍した作曲家です。

39歳という若さで亡くなるまでに約200曲を書き上げましたが、その大半がピアノ曲であることから「ピアノの詩人」と呼ばれています。

ピアノ音楽において最も重要な作曲家で、ショパン国際コンクールが行われるほどです(2020年開催予定)。

ポーランドに伝わるマズルカやポロネーズといった民族舞踊を取り入れた楽曲が多く、パリにでてもなお祖国ポーランドを思う姿勢が伺えます。

英雄ポロネーズ

『ポロネーズ第6番Op.53「英雄」』はショパンの作品の中でもっとも有名な作品の1つです。

ポロネーズは通常下記楽譜のようなリズムを伴うのが普通で、ショパンも他のポロネーズでは必ずこのリズムを用いていますが、この英雄ポロネーズでは数か所にしかこのリズムが出てきません。

ポロネーズとしては少し不十分なようにも思えますが、作品の完成度は後期ショパンを代表します。

子犬のワルツ

『ワルツ第6番Op.64-1「子犬」』は、ショパンの恋人であるサンドが庭で子犬を見ているところから着想を得たと言われています。

CMやバラエティ番組で聞くことがありますが、意外と地味に聞こえてしまいますね。「子犬のワルツ」は知っているけれど、曲がイマイチ思い出しにくいことが多々あります。

小学生くらいでも演奏可能なので、ピアノ発表会での演奏頻度は非常に高いです。

革命のエチュード

『エチュードOp.10-12「革命」』は練習曲です。練習曲とはツェルニーやリストが書いた「技術を向上させるもの」で、おおざっぱに言えば指の訓練です。

しかしショパンの書いた練習曲は芸術的なレベルにまで押し上げられ、コンサートで演奏してもなんら違和感のない素晴らしい作品群になっています。

練習曲Op.10はショパン自身が書いた『ピアノ協奏曲Op.11ホ短調』を弾くために自ら書いたエチュードです。ですから、このピアノ協奏曲のパッセージの練習曲となっています。

またショパンが友達のフランツ・リストにこの作品を見せたところ、鍵盤の魔術師とも呼ばれる技巧を持つリストをもっても演奏が不可能だったようです(ちなみにリストはこのあと1週間で全曲演奏してショパンを驚かせました)。

クラシック音楽入門⑤リスト

リストとは?

フランツ・リストについて

フランツ・リスト(独:Franz Liszt)はショパンと同じロマン派に活躍した作曲家で、ショパンの1歳年下です。

リストは非常にピアノが上手く、リストの書く作品はどれも超絶技巧を伴います。それが故、リストの作品は野蛮で非芸術的だということが言われ続けていましたが、最近になってようやくリストの作品の芸術性が評価されるようになってきました。

ベートーヴェンの9つの交響曲をすべてピアノ独奏用に編曲したり、シューベルトの歌曲をピアノ独奏用に編曲したりしています。夜に聞いたオペラアリア※を翌日までにパラフレーズ(オペラアリアの主題を用いた技巧的で華やかな作品)を書くなど、離れ業もしています。

ハンガリー狂詩曲第2番

『ハンガリー狂詩曲第2番S.244-2』はリストの作品の中でもっとも有名な作品です。アニメ「トムとジェリー」の中で、トムがピアノ独奏会で演奏した作品がこの曲です。

即興的な走句(細かい音符を一気に演奏するところ)や激しい跳躍、同音連打が特徴的で、非常に難しい作品となっています。

しかし難しい中に華やかな舞踊の音楽が垣間見えることから、音楽性の高い作品とも言うことが出来ます。

ちなみにリストの作品番号は「S(サール」で、こちらも音楽学者のサールさんの名前が用いられています。

愛の夢

『3つの夜想曲より第3番変イ長調「おお、愛しうる限り愛せ」』は、もともとはリストの書いた歌曲でした。

しかし、その歌詞の内容が死んでしまった夫から俗世に生きる妻に向かって「もっと愛せばよかったのに(おお、愛しうる限り愛せ)」という内容だったため、歌詞の無いピアノ版の方が売れました。

結婚式などでよく聞くことが出来ます。またリストの作品の中では比較的演奏が容易なこともあり、ピアノの発表会などでもよく演奏される作品です。 

クラシック音楽入門⑥ドビュッシー

ドビュッシーとは?

クロード・ドビュッシーについて

クロード・ドビュッシー(仏:Claude Debussy)はフランスの作曲家で、印象派の音楽に分類されます。

非常に美しい響きを作るドビュッシーですが、実はかなりの問題児。音楽学校の教育になじめず中退したり、当時は禁止されていた(汚いと言われていた)響きを敢えて使ったり、いろいろ挑戦的でした。

しかしそれがドビュッシーの差曲技法として確立されたころには素晴らしい作品が生まれていて、今にも名を遺す作曲家となっています。

アラベスク第1番

1日1回、CMかバラエティで聞くくらい有名な作品。アラベスクとは唐草模様のことで、行ったり来たりする音型が特徴的です。

この作品の中では2:3のリズムが使用されています。楽譜にすると以下のような感じですが、これは容易ではありません。

4分音符を1秒とすると、2連符は0.5秒に1回、3連符は0.333…秒に1回たたくことになりますが、これが難しい。3連符を基準にすればなにも難しくないのですが、初心者にとってはかなりの苦行なようです。

月の光

『ベルガマスク組曲より第3番「月の光」』も、1日1回はテレビで聞いているような気がします。あまりに美しすぎますからね…。

ベルガマスク組曲とは1番前奏曲、2番メヌエット、3番月の光、4番パスピエの4曲ならなるドビュッシー初期の組曲です。

まだ響きがロマン派に似たようなものがありますが、音の混ぜ方や作曲技法は後期ドビュッシーに通ずるものがあります。

亜麻色の髪の乙女

『前奏曲集第1巻より第8曲「亜麻色の髪の乙女」』はドビュッシーの作品の中でもとりわけ評価の高い「前奏曲集」に収められています。

まるで画集のようなこの作品たちはドビュッシーの特徴をよく表しており、ピアノのテクニック的変遷もうかがえる作品となっています。

「亜麻色の髪の乙女」と聞いて歌謡曲を思い浮かべたアナタは、昭和生まれですね…?

クラシック音楽入門⑦ラヴェル

ラヴェルとは?

モーリス・ラヴェルとは?

モーリス・ラヴェル(仏:Maurice Ravel)はドビュッシーと同じ印象派の時代に活躍したフランスの作曲家です。

まず誤解を解かなくはならないのは「展覧会の絵」は彼の作品ではなく、ムゾルグスキーの作品であること。管弦楽版があまりに有名になってしまった「展覧会の絵」はラヴェルの作品だと思う人が多いのですが、実際はムゾルグスキーのピアノ版をラヴェルが編曲しただけです。

このように間違えられるくらいラヴェルは管弦楽の技法に富んでいて、管弦楽の魔術師とも呼ばれています。

またピアノ作品も多く残していて「水の戯れ」が代表的な作品として知られています。

亡き王女のためのパヴァーヌ

『亡き王女のためのパヴァーヌ』は先程記した「水の戯れ」と同時に発表されたラヴェル初期の作品です。

サンサーンスに酷評されてしまった「水の戯れ」とは打って変わって、こちらの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は高い評価を得たそうです。

決して激さない、素朴で簡素っぽく聞こえるけれど完成度の高い作品となって、たまにCMなどでも聞くことが出来ます。

ボレロ

僕はこの作品が大嫌いです。

皆さんは一部分しか聞いたことがないのであの有名なリズムを歌うことが出来ますが、全曲聞いてみると嫌というほどあの主題が出てきます。

じつはラヴェルもこの作品や嫌々かいた作品だそうなので、こちらの漫画をご覧くださいね!

クラシック音楽入門⑧ラフマニノフ

ラフマニノフとは?

セルゲイ・ラフマニノフについて

セルゲイ・ラフマニノフ(ラテン語転写:Sergei Rachmaninov)はロシアの作曲家で、後期ロマン派に分類されます。同じファーストネームをもつセルゲイ・プロコフィエフも有名ですね。

ラフマニノフは長身で、手も15度(ドから高いソ、26㎝くらい?)届くので、普通のピアニストでは届かない音がたくさん書かれています。

また交響曲第1番の失敗後精神的に病んでしまい、作曲が出来なくなってしまいました。またそれが尾を引いたのか、後期の作品に行くにつれ出来が悪くなるという珍しい事態が起き、彼の有名な作品は前期~中期の作品に集中しています。

ピアノ協奏曲第2番

『ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18』は、交響曲第1番で失敗した後に発表した復活の作品となっています。浅田真央選手をはじめとするフィギュアスケート選手が演技で使用している楽曲です。

有名すぎるピアノの序奏から始まり、オーケストラの厚い旋律が奏でられます。

ピアノ協奏曲のジャンルで1番有名と言っていい作品で、演奏頻度も高く、コンクールの本選会でもかなりの確率で演奏されています。

『ピアノ少品集Op.3より第2曲「鐘」』はラフマニノフを代表する作品となっています。

ヨーロッパをはじめとするキリスト教が布教されている地域では、教会から時報代わりに鐘が鳴らされます。その鐘をモティーフとした作品は、ラフマニノフ以外にもたくさんの作曲家が残しています(リスト:ラ・カンパネラなど)。

この作品のいう鐘とは非常に大きい、日本のお寺にある鐘のようなイメージです(もちろんラフマニノフが聴いた鐘はもっと派手な音がするでしょうね)。

途中の楽譜は4段で書かれ(普通は2段)、非常に幅広い音域を駆使していることが分かります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここに列挙した作品はクラシック音楽のごく一部にすぎません。ですから、みなさんも J.S.バッハやC.P.E.バッハ、ここには挙げなかったチャイコフスキーやシューマン、シューベルトなどを聞いてみてくださいね!

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