浅田真央選手が使用したクラシック音楽まとめ22作品

浅田真央選手が使用したクラシック音楽まとめ22作品 フィギュアスケート
この記事は約10分で読めます。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

どうも、 ピアノ部部長、 音大生のこうきです。今回は羽生結弦選手や宇野昌磨選手に続き、今年の24時間テレビで大活躍した浅田真央選手の使用したクラシック音楽をまとめてみました。競技歴が長い浅田真央選手が使用したクラシック音楽はなんと22作品!頑張って解説していきます。

浅田真央選手が使用したクラシック音楽まとめ22作品

ビゼー:オペラ「カルメン」より

新国立劇場オペラ「カルメン」ダイジェスト映像

ビゼーはフランスの作曲家です。この「カルメン」の中には「前奏曲」や「ハバネラ」など、有名な作品がたくさんあります。また様々な作曲家が「カルメン」の中の作品を統合して「カルメン変奏曲」を作曲しています。

チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォハ長調Op.34

Repin – Tchaikovsky – Valse-Scherzo

この「ワルツ・スケルツォハ長調Op.34」は「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」や「眠れる森の美女」に隠れてしまったヴァイオリン曲です。ワルツとは3拍子の舞曲、スケルツォとは「諧謔的に(おどけて)」という意味を持つので、リズミカルで快活な作品となっています。

レスピーギ:風変わりな店

Ottorino Respighi – La Boutique fantasque, suite / OSRTVE . Carlos Kalmar

レスピーギと言えば「ローマの松」などの交響曲ですが、この「風変わりな店」も交響曲です。「風変わりな」というのは決して異端という意味ではなく、美女と野獣の「ベル」のような意味を持ちます。かなり長い作品ですね。

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より

P. I. チャイコフスキー / 組曲「くるみ割り人形」 作品71a より 抜粋

「くるみ割り人形」と書かれただけではどの作品かわからないのが本音ですが、浅田真央選手は「金平糖の踊り」や「花のワルツ」を使用しています。他にも「前奏曲」や「トレパーク」など、有名な作品が詰め込まれています。

ショパン:ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2

Dmitry Shishkin – Nocturne in E flat major Op. 9 No. 2 (second stage)

「ショパンのノクターン」言えば、大体これです。まぁショパンのノクターンって20曲あるんだけどね…。第2番変ホ長調Op.9-2は非常に有名で、誰でも知っています。しかし曲は意外と平坦で、演奏するのは至難の業です。またテンポ・ルバートが多用されるので、タイミングが合わせにくい作品でもあります。短い作品なので、ほとんどカットせずに使用できたのでは、と思います。

モンティ:チャルダッシュ

V.モンティ / チャルダッシュ(Solo Vn. 古澤 巌)

これまたヴァイオリンの超定番曲。チャルダッシュは前半の優美な場面と中間のプレストの部分がある、とても演技しやすい作品です。曲の構成と演技の構成がマッチしやすいので、演技に取り入れるには最適な作品でしょう。

ヘス: ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア

ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 / ヘス

浅田真央選手はこの作品をどのように見つけてきたのでしょうか。私も初めて知った作品です。ヘスはイギリスの指揮者&作曲家で、今も活躍されています。

ショパン:幻想即興曲

Charles Richard-Hamelin – F. Chopin "Fantasy-Impromptu [Op. 66]" (Chopin and his Europe)

前半の荒々しい部分、中間の大洋のようなのびのびとした旋律を持つこの作品は、ピアノ初心者が最初に憧れる作品です。浅田真央選手はショパンが好きなのでしょうか、ピアノ作品が好きなのでしょうか、ぜひ聞いてみたいですね。

ショパン:幻想即興曲についての記事はこちら

【ショパン】音大生が解説「幻想即興曲」の弾き方

ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より≪月の光≫

ドビュッシー:月の光 / 反田恭平

CMでもおなじみ、≪月の光≫です。序盤の月夜を思い浮かべる幻想と、中間のその月光が踊りだす場面は、フィギュアスケートに適した構成でしょう。女性のしなやかな演技によく合います。≪前奏曲≫もとてもすぐれた作品ですから、是非聴いてみてください。

ハチャトゥリアン:仮面舞踏会

ハチャトゥリアン 「仮面舞踏会」よりワルツ 吉田裕史指揮 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー

浅田真央選手と言えば「仮面舞踏会」でしょう。ワルツ風に進む仮面舞踏会の演技に、日本中が釘付けになりました。この作品の始まり方、つまりいきなりフォルテでワルツを奏でる始まり方は、観客の意識を強制的に演技に向かわせることに成功しました。

パガニーニ:「24のカプリース」より

Argerich, Montero – Witold Lutosławski's Paganini Variations for two pianos

「24のカプリースより」と書かれても一体何番なんだ…。まぁ超有名なのは24番ですから、24番を解説したいと思います。「パガニーニの主題よる○○」というのは数多く存在し、ブラームスやリスト、ルトワフスキーなどが自身の作品に用いています。パガニーニのヴァイオリンを弾く姿はまるで「悪魔」だったようです。この旋律を聴くと私は「悪魔」を連想してしまいます。

ラフマニノフ:「幻想小曲集Op.3」より第2番≪鐘≫

ピアノ300年記念 鈴木弘尚:ラフマニノフ / プレリュード「鐘」

「モスクワの鐘」とも呼ばれることが多いこの作品は、ロシアの教会の鐘をイメージして創られました。ロシアはキリスト教の正教会が多く、特定の時間になると教会の鐘が打ち鳴らされるのです。リストの「ラ・カンパネラ」も、鐘がモチーフになっていますよね。「鐘」というのはロシア音楽とは切っても切れない関係にあるのです。

シュニトケ:タンゴ

Alfred Schnittke : Agonie – IV. Tango

シュニトケはロシアの作曲家で、ピアノ作品を多く残しました。それにしても浅田真央選手の選曲はかなりマニアックですね…。よく交響曲を9個書くと死ぬ、と言われていますが、シュニトケも9個書いて無くなりました。ショスタコーヴィチの作風やシェーンベルクの十二音技法などの影響を強く受けていました。

リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード

Rimsky-Korsakov: Scheherazade / Gergiev · Vienna Philharmonic · Salzburg Festival 2005

邦訳では「千夜一夜物語」、つまり「アラビアンナイト」なのです。全4楽章の交響組曲で、リムスキー=コルサコフの代表的な作品です。

リスト:愛の夢

長富彩 |リスト:愛の夢 第3番 Aya Nagatomi | F.Liszt : Liebestraume No.3

リストの愛の夢はもともと声楽曲でしたが、歌詞がなんともいえなかったのです。旋律はどこまでも愛に満ち溢れているのに、歌詞は「もっと僕を愛せばよかったのに」って…。

ショパン:バラード第1番ト短調Op.23

Krystian Zimerman – Chopin – Ballade No. 1 in G minor, Op. 23

羽生結弦選手も使用したショパン:バラード第1番ト短調Op.23。この作品の持つ力はすさまじく、演技者を圧倒してしまうことすらあります。浅田真央選手はどうやらエキシビションで使用したみたいです。

ショパン:バラード第1番ト短調Op.23についての記事はこちら↓↓

【ショパン】羽生結弦選手も演技した「バラード第1番」の弾き方

ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2

EVGENY KISSIN plays CHOPIN Waltz Op.64 n.2

「子犬のワルツOp.64-1」の次の作品です。子犬のワルツが変ニ長調なのに対し、こちらは嬰ハ短調。つまり、同主調の関係にあります。中間部はまさにステップを踏むために作られたようなものですね。

ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム

Grigory Gruzman plays G. Gershwin I got rhythm

アイ・ガット・リズムは編曲版が多すぎてもうよくわからないのが本音ですが、本当はピアノコンチェルトなのです。あの主題の変奏曲のような形をとっていて、アラビア風などの作風にどんどん展開していきます。

チャイコフスキー:白鳥の湖

チャイコフスキー「白鳥の湖」より

「ソドレミ」で始まる作品は「茶摘み」や「ツィゴイネルワイゼン」など、名曲が多いのですが、こちらも変形した「ソドレミ」なんですよね。この作品は超有名なので、ぜひ曲名も覚えちゃいましょう。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18

Rachmaninoff: Piano Concerto no.2 op.18 – Anna Fedorova – Complete Live Concert – HD

こちらも超有名な作品です。冒頭の和音はロシアの鐘をイメージして創られているのでしょうか…。この作品は、前作の「交響曲第1番」で大失敗して精神的に病んでしまったラフマニノフを復活させるものとなりました。冒頭の厚い旋律も良いですが、ステップの部分も忘れ難いです。

プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」より

プッチーニ 《蝶々夫人》 「ある晴れた日に」 マリア・カラス(1)

当時はまだ言葉つきの楽曲が使用不可だったため、超有名な「ある晴れた朝に」という歌は使用できませんでした。プッチーニの代表作には「ジャンニスキッキ」より≪おぉ、私のお父さん≫という作品があります。こちらの方が有名ですね。

ファリャ:バレエ音楽「恋の魔術師」より

恋は魔術師 より 火祭りの踊り リチュアルダンス Falla El amor brujo : Danza ritual de fuego

曲名は聞いたことが無くても、曲は聞いたことがあるはずです。作中有名な作品は「火祭りの踊り」です。長調と短調が混ざったようなアラビアンな雰囲気が漂います。

まとめ

22曲はなかなかハードでした…。しかし、ヘラやシュニトケ、レスピーギなどのマニアックな戦局からピアノ作品の定番曲まで、広くクラシック音楽を使用していることが分かりました。1度、浅田真央さんにピアノ曲が好きなのか、ショパンが好きなのか、それともクラシック音楽全般が好きなのか、伺ってみたいですね。

  1. ビゼー:オペラ「カルメン」より
  2. チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォハ長調Op.34
  3. レスピーギ:風変わりな店
  4. チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より
  5. ショパン:ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2
  6. モンティ:チャルダッシュ
  7. ヘス: ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア
  8. ショパン:幻想即興曲
  9. ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より≪月の光≫
  10. ハチャトゥリアン:仮面舞踏会
  11. パガニーニ:「24のカプリース」より
  12. ラフマニノフ:「幻想小曲集Op.3」より第2番≪鐘≫
  13. シュニトケ:タンゴ
  14. リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード
  15. リスト:愛の夢
  16. ショパン:バラード第1番ト短調Op.23
  17. ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2
  18. ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
  19. チャイコフスキー:白鳥の湖
  20. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
  21. プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」より
  22. ファリャ:バレエ音楽「恋の魔術師」より

合わせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました