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どうも、ピアノ部部長、音大生のこうきです。宇野昌磨選手が使用したクラシック音楽を、羽生結弦選手に続きまとめました。
羽生結弦選手についてはこちら→羽生結弦選手が使用したクラシック音楽まとめ8作品
ラヴェルやピアソラなどの近代、またベートーヴェンからは2曲も選曲しています。ピアノ作品は救いのですが、是非ご覧ください!

目次
ラヴェル:ツィガーヌ
≪ツィガーヌ≫はヴァイオリンの曲ではかなり有名で、演奏頻度が高い作品です。異国情緒のような独特な雰囲気を持ちます。またヴァイオリンの前奏がめちゃくちゃ長い(4分くらい)ことでも知られていますね。
ラヴェルのヴァイオリン作品は他にも≪ソナタト長調≫がありますが、こちらは超かっこいい作品です。ブルースも入っていて、聴きごたえのある曲です。
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番≪クロイツェル≫Op.47より第1楽章
「四月は君の嘘」というアニメでも取り上げられた通称≪クロイツェル≫。クロイツェルとはワルトシュタインと同じように献呈した相手の名前です。
ベートーヴェンはこの作品に「ほとんど協奏曲のように、相競って奏されるヴァイオリン序奏付きのピアノソナタ」という題を与えています。楽曲の中にはこのような長い題を与えたのにも関わらず、省略されて呼ばれるものがいくつもあります。
例えばJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」。本来の名前は「うまく調律されたクラヴィーア、あるいは長三度つまりドレミ、短三度つまりレミファにかかわる全ての全音と半音を用いたプレリュードとフーガ」です。
当時、平均律はまだ確立されていなかったので、このような表記になったのですね。
プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」より≪誰も寝てはならぬ≫
≪誰も寝てはならぬ≫という名で知られているこの作品、原語(イタリア語)では「Nessun dorma!(ネッスン・ドルマ)」です。
声楽科からするとこのNessun dorma!は超難曲で、コンサートでもない限り歌われません。最後の最後のシの音がこの作品の出来を決めてしまうからです。
ピアソラ:ブエノスアイレスの午前零時
ピアソラはアルゼンチンの作曲家で、バンドネオンというアコーディオンの仲間の楽器奏者でもありました。最近は専らJ.S.バッハとの関連性が語られるピアソラですが、有名な作品は何と言っても≪リベル・タンゴ≫ですね。
≪リベル・タンゴ≫の「リベル」とは「自由」の意味。邦訳では「自由なタンゴ」が適しているでしょう。
ブエノスアイレスの春/夏/秋/冬の4つの作品もあるので、そちらも聞いてみてください。タンゴがベースですが、音楽的にはかなりクラシック寄りになっていて、ピアソラ独特の音楽が聴くことが出来ます。
2台ピアノの8手編曲もあるので
是非聴いてみてくださいね
ヴィヴァルディ:「四季」より第4番≪冬≫
ヴィヴァルディの「四季」というのは「合奏協奏曲」に分類されます。簡単に言えば普通のヴァイオリン協奏曲のソロを増やして、しかもソロの人はオーケストラのパートも弾くっていう形式で、A.コレッリが確立しました。(詳しくは…)
ダイハツのCMでも使われたので、聞けばすぐにわかるでしょう。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番≪月光≫Op.27-2
国民を虜にした演技で使用されたのはこの作品です。宇野昌磨選手がベートーヴェンを使用するのはクロイツェルに次いで2曲目です。
徐々にテンポアップしていく≪月光≫はフィギュアスケートにはぴったりで、構成もうまく作ることができます。また音楽的な重要点もはっきりしているため、ジャンプをする箇所も分かりやすいです。
月光について語りつくした記事はこちら
まとめ
宇野昌磨選手が使用したクラシック音楽はどれも珠玉の名作で、フィギュアスケートの演技と見事に調和した作品が多いです。特に≪月光≫は皆さんの記憶にも新しいことでしょう。
- ラヴェル:ツィガーヌ
- ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番≪クロイツェル≫Op.47より第1楽章
- プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」より≪誰も寝てはならぬ≫より
- ピアソラ:ブエノスアイレスの午前零時
- ヴィヴァルディ:「四季」より第4番≪冬≫
- ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番≪月光≫Op.27-2
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