【ピアノ練習のコツ】ピアノを練習するときに気をつけること④「よく聞くこと」

【ピアノ練習のコツ】ピアノを練習するときに気をつけること④「よく聞くこと」 練習法
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どうも、音大生のこうきです。今回は【ピアノ練習のコツ】ピアノを練習するときに気をつけることシリーズ第4弾をお届けします。前回の第3弾は「練習計画」についてでした。今回は主に「よく聞くこと」について解説していきたいと思います。

前回の記事はこちら→【ピアノ練習のコツ】ピアノを練習するときに気をつけること③「計画」

ピアノの練習はどうしても指の動きに注目されがちですが、よく聞く事は、ピアノの上達に最もつながります。なぜなら、指と聴覚は連動しており、よく聞くことによって指の動きを変化させることができるからです。そんなことについて解説していきたいと思います。

目次

ピアノ練習のコツ1.よーーく聞くこと

耳に集中してよーく聞くこと

先ほども書いた通り、ピアノの練習はどうしても指が動くかどうか、について注目されがちです。しかし、聴衆の皆さんは指が動くかどうかではなく、音そのものを聞いています。ですから、上達させなくてはいけないのは音なのです。

いくら指が動いても、汚い音がしてしまっては上手に聞こえません。確かに超絶技巧の作品(ゴドフスキー)を弾きこなすのであれば多少音が濁ってしまっても仕方がないのですが、そこまで突き詰めるのは無理でしょう。

ここではきれいな音で演奏することを前提に、話を進めていきたいと思います。

手の感覚と混同しないこと

何回も言っていますが、ピアノを演奏する時はどうしても手の感覚を第1に考えてしまいます。そうすると音の感覚が手の感覚と混同してしまい、ではスタッカートに演奏していても、音がスタッカートになっていない、と言うことが発生してしまいます。

そんなことがないように、いちど手の感覚から意識を逸して、耳そのものに集中してみましょう。手の感覚から解放されると少し心配になりますが、逆に耳でのテクニックが強化されるので、とても良い練習になります。

ピアノ練習のコツ2.録音すること

録音練習は客観的な耳を育てる

先ほどはての感覚から解放し、耳に集中して練習することを解説しました。しかし、演奏しながら聴くと言うことが意外と難しく、なかなかできません。そこで、演奏することを聞くことを一旦別と考えていることが大切です。そこで登場するのが録音練習です。

演奏中はどうしても手の感覚に陥ってしまいがちですが、録音をすればそんな事はありません。皆さんは自分の演奏を録音したことがありますか?大抵の人は自分の演奏を聞くと、あまりの理想との違いに落胆してしまいます。でも、それでいいのです。自分の足りない部分を認めることが、上達への近道です。

録音機の場所に注意

録音するにあたっても注意が必要です。例えば鍵盤の横のところに録音機を置くと、ピアノ本体の振動や鍵盤の雑音が入ってしまい、ただでさえひどく聞こえる録音がさらにひどく聞こえてしまいます。とにかくピアノに録音機を置くのはやめましょう。

ピアノから離れた場所におくと音が柔らかくなり、少しは良い音質となるでしょう。できればピアノより高い場所で録音するのがお勧めです。ピアノより低い場所で録音すると、カタカタと言う音が聞こえてしまいます。スマホで録音しても大丈夫です。

ピアノ練習のコツ3.譜面台を倒すこと

録音練習以外にも、自分の演奏をよく聞く事はできます。それは譜面台を倒すことです。グランドピアノに限ってしまうのですが、譜面台を倒して演奏するとピアノの音が直に耳に伝わるので、普段とは違う感覚が得られます。

その状態でしばらく練習してから譜面台をセットすると、自分の手の感覚が少し変わっていることに気がつくでしょう。これがまさに耳の練習です。聞こえている音によってテクニックが全く変わってしまうので、ピアノの練習はとても面白いですね。

譜面台が音の邪魔になること

逆に言えば、譜面台をセットしているとピアノの音が直に目に入らずに、譜面台でロックされてしまいます。つまり、楽譜を置いている時点ではピアノの音をきちんと聞けているとは言えないのかもしれません。とても面白いですね。

耳を育てる練習において、アンプは必須となってしまうでしょう。なぜなら、楽譜を見ながらての意識を押し、さらに集中してよく聞く事はとても同時にはできません。少なくとも暗譜をしていると、体の感覚と耳の感覚に集中できるので、よく聞くことができるでしょう。

譜面台を出し入れすること

譜面台をセットしたり倒したりする事も1つの方法ですが、譜面台を1度出してみるのも1つの方法です。YouTubeでプロのピアニストの演奏を見てみると、グランドピアノの譜面台はとられています。そうすると、譜面台による音のロックが完全に取り払われます。

譜面台をとって演奏するととても音がうるさく聞こえますが、実はピアノの音量自体はそんなに変わっていないので、近所迷惑と言うことにはならないでしょう。しかし、その状態で練習し続けていると自分自身の耳が壊れてしまうので、その状態で激しく練習する事は避けて下さい。

ピアノ練習のコツ4.蓋を開けて練習すること

ピアノを思い切り解放させて練習すること

譜面台もピアノの音をロックする原因となりますが、1番ピアノの音をロックしているのはピアノ自体の蓋です。グランドであれば大屋根、アップライトは少し複雑ですが、上の屋根を開けることができます。それらの蓋を開けて練習すると、テクニックの感覚がとても変わります。

夜にグランドピアノの蓋を開けて練習するとさすがに近所迷惑となりますので、昼間に蓋を開けて練習しましょう。アップライトピアノの場合は上にものを置いている場合が多いのですが、いちどそれらを片付けて、解放させてみましょう。アップライトの場合はグランドピアノよりもダイレクトに自分に音が届くと思います。

グランドピアノの蓋の開け方

グランドピアノの蓋がとても重いので、できれば1人では開けないようにしましょう。指を挟まれたときに、自分でその指を救出する事は難しいです。もちろん、慣れている人であれば1人でやっても大丈夫です。

たまに間違えてしまう人がいるのですが、蓋を固定する棒に対して90度になる位置で固定します。つまり、蓋を全開にするときは蓋のより内側の穴に棒をセットします。外側の蓋は半開の時に使用します。

ピアノによっては全開、半開のほかにピンがある場合があります。ピンは半開と同じ場所にセットしましょう。しかし、ピンは短くセットするのがとても難しいので、半開でも大丈夫です。

アップライトピアノの蓋の開け方

アップライトの蓋の開け方はとても簡単です。まずアップライトピアノの上に置いてあるものたちを全て片付け、ありのままの姿にします。そしたら上の蓋を開けるだけです。前方の板を外すこともできるのですが、これはピアノメーカーによってだいぶ外し方が変わるので、あまりいじくらないほうが賢明でしょう。

まとめ

ピアノの練習はどうしても指に集中してしまいがちですが、よく聞くことでさらにテクニックを磨くことができます。それは、ピアノの音によって指の感覚は随分と変化するからです。録音機や譜面台のセットの仕方、譜面台を取ること、またピアノのふたを全開にしたり半開にしたりすることでピアノ自体の音を変化させることができます。

ピアノ演奏しているにもかかわらず意外と音に対して無頓着な私たち。音程を作らなくても演奏できてしまうピアノは、よく聞くことでさらに上達を促すことができるでしょう。皆さんもよく聞いて演奏しましょう。

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