【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10曲part2

【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10選part2 楽曲紹介
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目次

J.S.バッハ :パルティータ第1番BWV826 変ロ長調

J.S.バッハのパルティータは自費出版されました。J.S.バッハは、教会のミサのために作品を書いていたので、出版はあまりしてきませんでした。毎週新しい作品を書いているのですから、それは当たり前です。それでお金も入っていましたからね。

メヌエットが特に有名な作品ですが、ぜひ全曲演奏してみてください。バロック期の組曲は「アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ」が定型なので、彼の組曲をよく確認してみてください。段々挿入される舞曲が増えていきますから!

モーツァルト:ピアノソナタK.457 ハ短調

モーツァルトのソナタでは、短調のソナタが2つしかありません。もうひとつはK.310のイ短調、もうひとつはこの作品です。幻想曲K.475(紛らわしい!)が前奏曲的役割を持つ、モーツァルトのソナタでも珍しいタイプの作品です。

ポイントはベートーヴェン的モーツァルトなところ。冒頭の主題は、モーツァルトが書いているとは思えません。が、モーツァルトの研究はかなり進んでいるので、多分モーツァルトの作品に違いありません。どんな気持ちでこの作品を書いたのですかね…。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第9番 Op.14-1 ホ長調

ベートーヴェン初期のソナタ。初期のソナタは技巧的かつ瑞々しいので大変難しいのですが、この作品はその中でも弾きやすい部類に入ります。それでも、細かいパッセージがあるところはベートーヴェン初期のソナタを表しているようです。

ベートーヴェンはたびたび左手で弾く低音域で密集の腕を使っています。これは、きっとベートーヴェンの耳があまり良くないからだと思うのですが、響があまり良くありません。フォルテだからと言ってフォルテで弾くととても耳に痛いことになるので気をつけましょう。

ベートーヴェン:バガテルOp.33より

バガテルとは、日本語でつまらないものと言う意味です。なんだか日本的で面白い作品ですね。実はシューマンのノヴェレッテも同じような意味を持つんですよ。ベートーヴェンのバガテルは作品33と125があるのですが、今回は33の方をご紹介いたします。

各曲が小さい作品出来上がっているので、弾きやすいと思います。全部弾くのではなく抜粋で構わないと思います。でも、第1番はとても可愛らしい作品なので、ぜひ演奏してほしいと思います。初期では無いけど、少し技巧的な部分もあります。

シューベルト:ピアノソナタ第3番D.537 イ短調

シューベルトは21曲のピアノソナタを書いていますが、どれもが良い作品と言うわけでは無いようです。古典派の作曲家はたくさんのソナタを残しましたが、ロマン派の作曲家はあまりソナタを残しませんでした。その過渡期にあるシューベルトは、モーツァルトの同じ位のピアノソナタを書いています。

シューベルトのは、ベートーベンが作り出した音楽で悲観的な状況を述べる手法を知っていたので、イ短調には何かしら意図があるように思います。この作品はぜひ第3楽章まで演奏して、最後のイ長調になる部分を演奏してほしいと思います。

ショパン:スケルツォ第3番 Op.39 嬰ハ短調

いきなりちょっと大変な作品ですが、この記事は時代順に作品を並べているので、この後はそんなに難しくない作品なので、安心してください。ま、これくらいだったらブーレーズとかシェーンベルクよりは全然簡単なんだけど…。

この作品で1番大変な部分はコーダです。調子に乗って早くしすぎると指が回らなくなって、最後のオクターブの跳躍が大変なことになります。ただでさえ難しい作品ですから、そんなに速く弾く必要は無いように思います。慎重に弾いても速い位で聞こえますからね。

ラフマニノフ:幻想小曲集Op.3より「鐘」

浅田真央選手がこの作品を演技に取り入れていました。連弾編曲もあるようですが、やはりソロで弾いた方がかっこいい作品です。ラフマニノフはあまりに手が大きいので和音が大変な作品が多いのですが、この作品はほとんど1オクターブ以内で収まっているので弾けると思います。

ポイントは中間部、速くなる部分です。ここは意外と指がはまるので、そんなに心配は要らないでしょう。ですから、うんと速くして、盛り上げていきましょう。だからといって、高速で弾く意味はありませんからね。

ラヴェル:ソナチネより

ラヴェルの中では比較的引きやすい作品に分類されるでしょう。彼の作品は鏡やクープランの墓、夜のガスパールなど、もうそれはとんでもなく難しい作品たちが揃っていますからね。あ、古風なメヌエットもおすすめだったかも。

第1楽章は速く聞こえるのですが、意外とそんな事はありません。速いところがほとんどトレモロなので何とかなります。時間があれば第3楽章にもトライしてみましょう。弾いているうちにどんどん癖になってしまう作品です。

ドビュッシー:前奏曲集より「花火」

発表会でこれさえ弾けばいい、と言う作曲家はドビュッシーです。もう、とりあえずドビュッシーを引いておけば発表会は成立します。難しそうに聞こえる、かといってそんなに難しいわけではない、適度な長さを持つ作品を量産した例は、ある意味発表会作品の巨匠と言えるかもしれません(音楽学者に潰されそうだが)。

意外と基礎力がばれてしまう作品なので、それをうまくカバーしましょう。ばれる部分は冒頭の右手と左手が交互に入れ替わるパッセージのところです。指に不均等があるとボロボロに聞こえてしまいますので注意しましょう。

バルトーク:ピアノソナタ Sz.80

バルトークは1曲だけピアノソナタを残しています。バルトークは単に「やばい作曲家」と言われることが多いですが、ただ彼は民族舞曲の収集家だったのです。その研究成果を自らの作品に反映しただけなので、人間がやばいと言うわけではありませんので、勘違いしないでください。

それでも大変作品に変わりはないのですがね。1楽章は特に跳躍が厄介で、全く当たりません。まぁ、跳躍についてはこちらの記事があるので、ご参照くださいませ!

まとめ

中学生は忙しいですから、あまり難しい作品を弾いて負担になるのもかわいそうです。音高受験や音大受験を目指していないのであれば、すこし気休めになる作品にしても良いかもしれませんね。

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