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どうも、ピアノ部部長、音大生のこうきです。今回は「ミスタッチをなくしたい」という方向けに、ミスタッチをなくす、指を伸ばして弾く練習方法を伝授いたします。
これは触覚の感覚をフルに使う練習方法で、鍵盤を探りながら弾くのに適しています。指のより多くの部分が鍵盤に触れることになるので、そりゃ触覚は嫌でも使われますね。
「ちゃんと練習しているのになんでミスタッチが減らないのー!」
という方、また譜読みを早くしたい方にもこの練習はオススメです!

目次
ミスタッチをなくす①ミスタッチななぜ無くならないのか
ミスタッチはなぜ無くならないのでしょうか?そもそも普段からミスタッチをしていればなくならないわけです。成功より失敗が多ければ、失敗するのは目に見えています。ミスタッチが3回続いたら、それは弾き方が悪い証拠です。10回中10回弾ける弾き方を探しましょう。
今回は、それでもなおミスタッチが減らない方向けの記事です。まぁミスタッチが癖になっている人はかなり多いと思うので、この先読み進めると、意外な発見があるかも知れませんよ!
練習不足
初見の段階で10回中10回弾けたとしても、さすがに頭には残らないですよね。短い詩でも、10回唱えただけで覚えることはなかなか難しいはずです。確かに「回数」は上達に関係ないのは研究であきらかになっていますが、ある程度の反復は続けましょう。
1週間、毎日10~20かいずつ弾くのでも効果があると思いますよ。また、その10回を朝晩5回ずつに分けると、適切な休憩が入るのでより脳に残りやすくなります。
サボってピアノは上手くなる根拠を示した記事はこちら
無駄な力が入っている
無駄な力は、運動の正確さに影響を与えています。余計な力は運動を司る神経を鈍らせ、途中で脳からの指令に邪魔をします。そうすると、脳は正しい信号を送っているのに、余計な力のせいで正しい運動ができない事態が起こります。たまったもんじゃないですよね!!
余計な力は非常に分かりにくいですが、1回ただ鍵盤を降ろすだけの力のみで演奏すると、自分がいかに力んでいるかが分かります。音が出る出ないは関係なしに、とにかくただ鍵盤を降ろしてみてください。余計な力を抜くことで、正しく演奏できるようになりますよ。
触覚不足←注目!
さて、この記事の1つ目の目玉の部分です。
余計な力も入っていないし、良く練習もしている。ほとんどミスタッチはなくしているのに、なんとなく減らないという方は、指の触覚を使っていない可能性があります。指の側面や腹、指先以外の部分の触覚に意識が向けられていないのかもしれません。
ピアノを弾くときは視覚、聴覚、指の感覚が使われますが、練習のときに多く使われるのは視覚です。しかし、本番では視覚の情報はあまり頼りになりません。頼りになるのは実は、指の感覚なのです。そして聴衆が気にするのは聴覚。3つの感覚が、音楽の演奏を司っているようですね。
ミスタッチをなくす②ミスタッチをなくす練習法
超ゆっくり練習する
まずミスタッチが少し多いときは、超ゆっくり弾いてみましょう。超ゆっくりひけば、間違えないで済みますよね。絶対に間違えない自信があるテンポで練習しましょう。そうすれば、正しい鍵盤の位置が頭にインプットされ、ミスタッチが軽減されます。
超ゆっくり練習する際、間違えないようにと意識するあまりに無駄な力が入らないようにしましょう。無駄な力は、脳からの正しい信号を邪魔し、違う運動に書き換えてしまいます。あくまで無駄な力は入らないように、リラックスして練習しましょう。でも、ぐにゃぐにゃにならないように!
肩から先は踊るように弾く
バレリーナのように優雅にぐねぐね弾いてね!という訳ではありませんのでご安心ください。
この練習法は「常に力が入っている感覚」を使うことです。私たちがいまスマホを持っているのは、腕や指に力が入っているからスマホを持てているのです。では、腕を脱力してみてください。腕を脱力してスマホを落とした方は、大正解!脱力とは全く力をなくすことを意味していますからね。
バレリーナは無駄な力は入れずに、優雅に舞っています。つまり、私たちも無駄な力は入れずに、必要な力を感じながら弾きます。そうすると、肩から先の動きを完璧に理解することができ、ミスタッチもなくすことができます。
指を伸ばして弾く←注目!
もうわかりますよね、この練習は手指の触覚を養う練習です。私たちは触覚に頼ってピアノを弾くと、本番でも成功しやすくなるのです。
具体的には思い切って指を伸ばしてみてください。そうすると、鍵盤に指が当たる面が増え、触覚が増えます。弾いている音だけではなく、なんとなく黒鍵が指にあたっている感覚などにも意識を向けましょう。
私は手の全体を意識し、前項の踊るように演奏することを組み合わせたとたん、ミスタッチがみるみる減っていきました。これはリストの「超絶技巧練習曲」より第8番「荒野の狩」で試したので保証します。
まとめ
ミスタッチを減らす方法はいくつかありましたが、踊るように弾くこと、そして触覚をフルに使うことが最も効果的だと分かりました。また、練習不足や無駄な力が入っていることも、原因の1つとなっています。
ミスタッチを絶対悪とみなすのは嫌ですが、できればなくしたいですよね。ミスタッチをなくし、より正確な演奏を目指しましょう!
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