【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part6

【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part6 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。【難しく聞こえるピアノ曲集】はもうpart6まで来てしまいました。約60曲説明していますから、ぜひ見ていってくださいね。ここは練習曲が多めです。ショパンにスクリャービン、ラフマニノフのアレも…。今回は音声入力を使って書いたので、話している感じに読むことが出来るかもしれません!

目次

J.S.バッハ:イタリア協奏曲

バッハが自費出版した作品の1つです。当時流行っていた合奏協奏曲と言う様式を取り入れた作品で、それが、フォルテとピアノを表しています。特に第1楽章には、多くダイナミクスの記号が書いてありますね。

第1楽章はセブンイレブンのCMにも使われていて、とても有名な作品です。第2楽章はどこか映画音楽のような雰囲気があります。第3楽章はとても速いですが、当時の生き生きとした音楽が表れていて、人気の高い作品の1つです。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番K.488 イ長調

最近は、ピアノの発表会で二台のピアノを使うことが多くなってきたと思います。つまり、2台ピアノ作品を演奏することが可能になりました。2台ピアノの作品はそう多くないので、ソロの代わりにピアノ協奏曲を演奏することをオススメします。

モーツアルトのピアノ協奏曲の中で1番有名なのは、この23番です。有名なピアニストは大体この作品を演奏しています。イ長調の陽気で、みずみずしい音楽に満ち溢れています。第3楽章もとても良い作品ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第15番「田園」Op.28

ベートーベンの交響曲にも田園と名付けられた作品がありますが、この作品は全く違う作品です。ニ長調は、オーケストラでは華々しい調として認識されているようですが、ベートーベンはこの作品をオーケストラに編曲する予定があったでしょうか。

最初の3つの音に、この作品の全ては詰まっています。ベートーベンの時代のピアノは、低音を大きく鳴らすことが出来ませんでした。そんなことを考えると、音量的にではなく、音色の意味で深い音が要求されると思います。

シューベルト:即興曲Op.142-3 変ロ長調

シューベルトは8つの即興曲を残しています。その中で作品142に分類される第3局目は、1日は即興曲ではなく変奏曲となっています。最近まで日本音楽コンクールの第一次予選の課題曲となっていましたが、今年から変わりました。

即興曲と言うのは、当時の楽譜の編集者が名前をつけることが多かったようです。それにしても、この作品をあえて変奏曲と名付けなかった意味はあるのでしょうか?ちなみに、即興曲も即興的に描かれたから即興曲と言うわけではないのでご注意ください。

ショパン:練習曲Op.10-12「革命」

言わずと知れたショパンの名曲、革命です。革命は超絶技巧を必要とするとても難しい作品、と思われているようですが、意外とそんな事はありません。むしろショパンエチュードの中では簡単な部類に入る作品です。

この作品の冒頭、荒々しさを出すなら、属7の和音ではなく減7の和音を使用した方が良いのですが、ショパンはあえて属7の和音を置いています。単純に響きが強すぎるからなのかもしれませんが、ショパンは何を考えていたのでしょうか?

ショパン:練習曲Op.10-4

こちらは革命より数段レベルの高い作品です。革命は、意外と左手だけが動けば良いのですが、この作品は両手が均等に動くことが求められ、とても大変です。また、演奏が崩壊してしまうこともあるちょっと怖い作品です。

ですが、安心してください。過去に私はこの作品についての解説をしっかり書いていますので、そちらをお読みになって練習してみてください(それでも本番で演奏するのが怖い作品が、この作品なのですがね)。

リスト:2つの演奏会用練習曲より「小人の踊り」

リストの作品の中では、そこまで難しくない部類に入る作品でしょう。2つの演奏会用練習曲より、第2番をご紹介いたします。第1番は「森のささやき」と言う作品で、神話に出てきそうな雰囲気がしますね。

この作品を演奏する上でのポイントは、ズバリ指先の敏感さです。小人と言うくらいですから、とても軽く、はしゃぎまわる様子を描かなくてはなりません。早いパッセージも粒を際立たせ、真珠のように弾くと、小人の可愛らしさが出るかもしれませんね。

(この時代の小人と言うのはほとんど悪魔を意味していたのですがね)

リスト:3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」

こちらは3つの演奏会用練習曲の方です。第3曲目は、とても有名な「ため息」ですね。第1番があまり有名では無いのですが、「悲しみ」と言う作品でとても哀愁に溢れた作品になっています。

この第2番の軽やかさは、半音階の練習曲にもなっています。どんどん主題が展開していくように、半音階の音が増えていき、ついには3度のパッセージが現れます。このパッセージは意外とひきやすいので、よくさらってくださいね。

スクリャービン:練習曲Op.8-12「悲愴」 嬰ニ短調

チャイコフスキーの交響曲第6番は、ニックネームに「悲愴」とついていますが、これは全くの嘘らしいです。同時に、ボロディンのだったん人の踊りも、誤訳だそうです。確かに、ロシア語は全く読めないし、聞き取れないし、ほとんどアラビア語と同じような言語ですね。

このスクリャービンの書いた「悲愴」は、 嬰二短調と言う複雑な構成で書かれていて、しばし変ホ短調と間違われます。この違いが、暗譜をややこしくさせるのですが、スクリャービンはどう考えていたのでしょうかね。羽生結弦選手が、ずいぶん前に演技に取り入れていました。

ラフマニノフ:練習曲Op.39-9 ニ長調

ラフマニノフは、2つの練習曲集を残しています。1つは作品33でもう一つの作品39の方ですが、今回は作品39より第9番をご紹介いたします。作品39の方がより華々しい作品が多いので、よろしければ聴いてみてくださいね。オススメは第6番。

作品39を締めくくるだけあって、とても音が多く、華々しい作品となっています。冒頭の和音を鐘のように鳴らす場面から、この作品の特別さを感じます。音が多いのが厄介ですが、本番での失敗は少ない作品なので、ぜひトライしてみてくださいね。

まとめ

発表会にオススメな作品はもう60曲ご紹介したことになりますかね(あ、58曲か)。これからもこの系統の記事はバンバン挙げていく予定なので、よろしかったらご覧くださいませ!

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