【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part7

【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part7 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。今回は大人気シリーズ、難しく聞こえる発表会の作品シリーズ第7弾です。これで約70曲を紹介したことになりますね。今回のテーマは編曲者とエチュード。バッハのオルガン作品の編曲や、リスト、ドビッシーのエチュードから選曲しました。もちろん、その他の作品も説明していますので、どうぞご覧ください。

Part1はこちら→【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲8選!

Part2はこちら→【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ作品10選part2

Part3はこちら→【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part3

Part4はこちら→【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ作品10選part4

Part5はこちら→【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ作品10選part5

Part6はこちら→ 【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part6

目次

J.S.バッハ=グラズノフ:幻想曲BWV572

ピアノをやっている人なら分かるかもしれませんが、皆さんが演奏しているバハの作品番号は大体700から800番台だと思います。実は、バッハの作品番号は作品のジャンルごとに分かれているのです。この500番台は、主にオルガンのための作品が収められています。

この幻想曲は、ト長調で描かれており、とても爽快かつ重厚な作品です。この作品をパイプオルガンで聞いたことがあるのですが、それはもう印象的で、初めてパイプオルガンを聴くのにふさわしい作品でした。今回はピアノ編曲を。

J.S.バッハ=リスト:前奏曲とフーガBWV565

リストは様々な作曲家の作品を編曲しています。バッハに始まり、ベートーヴェンの交響曲、モーツァルトのオペラのアリア、シューベルトの歌曲など、様々な作品に手を出していますが、どれも秀逸に編曲されています。

今回ご紹介するのはバッハの編曲。先程の幻想曲と作品番号の誓い、前奏曲とフーガをご紹介します。前奏曲とフーガと言う作品名はあまりに多いので、作品番号で覚えてください。565は、イ短調の作品ですよ、覚えましたね?

ハイドン:ピアノソナタHob.52 変ホ長調

ハイドンのピアノソナタは意外と多く、自分も把握しきれていません。そんな無知な私でも知っているのは、このHob(ホーボーケン)50番です。いちど聴いたら忘れられない始まり方と、軽快な作風が人気の作品で、ハイドンを代表する作品です。

ただこの作品、指が回らない人にはかなりきついと思います。逆に、手が小さいけれど指輪もあると言う方にとてもオススメな作品。このような音が密接したパッセージは手が大きい人はひきにくくで仕方がないのです。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番Op.53「ワルトシュタイン」

このサイトでも何度も紹介しているこのワルトシュタイン。ワルトシュタインが「森石」を意味するのはもう散々言っていますね。バッハは小川など、ドイツ語でも名前が自然のものからとられている場合が多いようですね(日本で言う森川さんなど)。

第1楽章も良いのですが、第2.3楽章も有名です。第2楽章は、このワルトシュタインさんに変更したほうがいいとアドバイスされ、この第2楽章に変わりました。変わる前の第2楽章はアンダンテファボリと言う名前で知られています。

ショパン:ワルツ第5番Op.42 変イ長調

ワルツと言うのは日本語で円舞曲といいます。日本語にするとわかりやすいのですが、女性側がとにかくぐるぐる回る作品です。そのぐるぐる回るタイミングはまちまちですが、普通は2か3拍目に回ります。これを理解だけで、ワルツらしい演奏ができると思います。

この第5番は、ショパンの円熟期に入るちょっと前の作品です。ですが、前期の若々しい作風から少し精神性を帯び始める期間で、その頭角が現れ始めています。だって2番後の作品44のポロネーズ第5番は、ショパン史上最強に難しい作品ですからね(バラードの4番とかポロネーズの7番も超超々難しい)。

ショパン:バラード第1番Op.23 ト短調

え、この作品もう紹介したでしょ、と思われそうですが、なんとこのシリーズの中では紹介していなかったようです。ずっと紹介していたと思っていたので、全然紹介していませんでした。ちゃんと記事も書いていたのにね。→【ショパン】羽生結弦選手も演技した「バラード第1番」の弾き方

冒頭の「ド」の音が全てを決めてしまう作品。いいえ、プロでない皆さんは、そんな事はありません。ですが、やはり最後の音階はとても難しいです。その他は間違えてもどうにかなってしまうので、なんとか最後の音階は完璧に弾き切ってください。

シューマン:パピヨン(蝶々)Op.2

シューマンの前期の作品がピアノ作品で占められている事はもう言ってありますが、この作品2「パピヨン」が、前期の作品を通ずる指標となっていることは初めて描きます。前期の作品を聞いていると、たまにパピヨンの断片が聞こえることがあります。

小品の集まりのような作品ですが、普通全曲一気に引きます。抜粋はちょっと格好悪いので、できれば全部弾いてください。全部弾けないのであれば、ソナタの2番や3番を弾くことをオススメしますが、この作品は可愛らしいので発表会で映える思います。

リスト:3つの演奏会用練習曲より「ため息」

こちらもすでに紹介したことがあるような作品ですが、意外としていませんでした。リストで思い浮かべるのはいつも超絶技巧練習曲や、ダンテを読んでや、メフィストワルツなど。このため息も、意外とエチュードとして書かれているのですね。

ポイントは、右手と左手で受け継ぐ旋律を、いかにつなげて演奏するかです。これは意外と難しく、録音を聞くと1つ1つの音が独立して聞こえてしまいます。とても難しいですが左右で弾いても1本の歌に聞こえる旋律を心がけてください。

ドビュッシー:12の練習曲より「5本指のために」

エチュードと言えば、ドビュッシーもエチュードを書いているんですよ。ドビュッシーはショパンのエチュードの編集をしていましたが、自分も書きたくなってしまったんですね。ちなみにドビュッシー版のショパンのエチュードも存在します(今でも本当に買えるよ)。

冒頭に「チェルニー風に」と書かれていますが、それは本当に少しだけ。すぐに茶化しが入って、めちゃくちゃチェルニから離れます。これはいちど聞いてみたほうが面白いと思うので、ポチっと聞いてみてください。驚きますから。

ドビュッシー:12の練習曲より「オクターブのために」

ドビュッシーのエチュードはテクニックごとにまとめられています。この第5番はオクターブのために描かれた作品。オクターブと言うとショパンの作品25の10を思い浮かべますが、こちらはもっと跳躍したオクターブの練習曲となっています。

こんなに跳躍していても、なぜか弾きやすい作品。実はドビュッシーはこのエチュードを書いている時顔に侵されており、病床に伏していました。ですから、ドビュッシーはこの作品を弾いていないのです。それなのに弾けるギリギリを責め立ドビュッシーは、まさに天才と言えるでしょう。

まとめ

今回は編曲ものと、エチュードが多かったですね。チェルニーのエチュードはさすがに発表会では弾けませんが、ドビュッシーいやリスト、めちゃくちゃ難しいですがリゲティの作品も演奏可能です。また編曲者は大体嫌われますが、リストやブゾーニ、ラフマニノフが編曲した作品などは評価が高いので演奏可能です。よろしかったら、そこも見てみてくださいね。

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