【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part9

【ピアノ発表会】発表会で映える!難しく聞こえるピアノ曲10選part9 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。今回は大人気シリーズ「発表会で映える!難しく聞こえるピアノ作品」の第9弾です。これで約90曲達成しました!今回は知られざるバロックの作曲家の作品から、意外と忘れていた作品たちを改めて紹介してみました。教会においてあるあの大きな鐘は、実は鍵盤楽器?音大生ならではの情報を盛だくさん詰め込みました!

目次

J.S.バッハ=ヘス:主よ人の望みの喜びよ

この作品、編曲されすぎて本が何なのかさっぱりわからなくなってしまいましたが、原曲は弦楽とコーラスの作品です。コラールと言うのは、宗教改革の重要人、マルティンルターが作ったものなんですよ。哲学者と音楽家は、時に一致していました。

数々の編曲が施され、もはやどの編曲者の作品を使えばいいのかわからなくなってしまいましたが、ピアニストがアンコールなどで弾く時は、ヘスの編曲を用いるようです。やはり、こういう編曲された作品は、編曲者が有名なものに限ります。

ラモー:タンブラン

もう紹介した気がするのですが、意外としていませんでした。タンブランをあえて日本語訳にするなら、タンバリンです。そう、あの鈴がついた打楽器のタンブランです。ただタンバリンをフランス語読みするとタンブランになるんですね。

装飾音符が多いので、よく練習しましょう。いちど装飾音符を克服すると、どの作品に出てきても使えるので、この作品でマスターしてしまいましょう。左手の和音が大きくなりがちなので、バランスを考えて演奏しましょう。

クープラン:シテール島のカリヨン

クープランとラモーは、同時期に活躍したフランスの音楽家です。どちらもクラヴサン(チェンバロ)のための組曲を残していますが、今回はクープランの作品を紹介します。バロック時代の作品でも、このように具体的な曲名が記されています。

カリオンと言うのは、大きい鐘のことです。教会にあるような鐘は、実は下の方で鍵盤楽器によって操作されているのです。以下の動画を見るとわかりやすいです。ですから、あの大きな鐘も、実は鍵盤楽器と言うことができてしまうのです。

モーツァルト:きらきら星変奏曲

何故でしょうか、こんなに有名な作品を私は紹介しますれていました。もはや罪深いことです。テーマこそ可愛らしいきらきら星変奏曲ですが、もはやそこに慈悲はありません。変奏されると途端に難しくなり、走者を苦しめます。

この曲でありがちなのは、無駄にテンポを速くして自滅するパターンです。そんなに速くひいても意味がないのです。ゆっくり弾いてよく弾ける方が、私たちは聞いていて満足感があります。決して走らないように演奏してくださいね。

ベートーヴェン:エリーゼのために

この作品もなぜ紹介していなかったのかわかりません。ベートーヴェン と言うとどうしてもソナタの中から選びたくなってしまいます。勉強不足ですね。エリーゼというのが実はテレーゼの間違いだったと言われています。はっきり言ってベートーヴェン の事は本当に読めません。

ベートーヴェン は古典派の作曲家ですが、このようなロマンチックな作品もいくつか残しているのですよ。ですから、古典派と言う概念に囚われず、情感豊かに演奏して大丈夫です。この作品をきっちりかっちり演奏するのは、とても不自然ですからね。

ショパン:ワルツ第4番Op.34-3「猫のワルツ」

有名な作品に子犬のワルツがありますが、実は猫のワルツがあると言うのを皆さんはご存知ですか?ショパンが名付けた時ではないので、多分子犬のワルツと対応させてつけたのだと思います。ですが、とても演奏頻度の高い作品です。

この作品はある程度速く弾いても何とかなる作品です。もしかしたら、子犬のワルツよりも弾きやすいのかもしれません。ショパンのワルツには基礎的なテクニックが詰め込まれているので、この作品はとても勉強になると思います。

シューマン:アベック変奏曲Op.1

シューマンの記念すべき作品1をよく忘れてしまいます。勉強不足です。作品1 はこのアベック変奏曲です。冒頭の主題は「ラシ♭ミソソ」ですが、これを音名に置き換えると「ABEGG」となります。これをドイツ語読みすると、「アベック」となるのです。

この作品はぶっちゃけとても弾きづらいです。シューマンはピアノが上手かったので、自分の手に合った作品を作ってしまったのでしょう。といってもシューマンはよく10度を書くので、自分の手にあった作品を残してしまっています。

リスト:ペトラルカのソネット第104番

この作品は歌曲にもなっています。リストはたまに歌曲も残していますので、聞いてみてください。あの愛の夢も、原作は歌曲なんですよ。ロマン派の作品で歌曲を書かなかった作曲家は、多分ショパン位でしょう(ショパンも書いてはいるんだけどね)。

この作品の問題点は冒頭にあります。短10度が連発するのですが、これを手が小さいからといってずらしてしまうとちょっと格好悪いのです。でも届かないのです。ある意味手の大きい男の子向けの作品と言えるでしょうか。

ドビュッシー:アラベスク第2番

第1番は説明してしまっていました。残念です。が、アラベスクみたいに2番が存在することを知らない方は意外と多くいます。アラベスクは2曲で1つなのです。こちらのアラベスクは優雅と言うよりはもっとスケルツオ的で、軽い作品です。

非常に軽い作品なので、この装飾音符のような音を演奏するのがとても難しいです。とても、とても、超難しいです。よく練習しないと本番で転んでしまいます。だから、第1番の方が有名なのです。でも、皆さんはよろしければ第1番と第2番を演奏してしまってくださいね。

ラヴェル:水の戯れ

こちらも説明済みかと思いきや、まだご紹介していませんでした。サンサーンスに酷評された事はもう知っていますよね。ですが、今ではラヴェルの初期の作品として、譜読みがしやすい作品だと思っています(今、鏡を譜読みしているけどあと3兆年くらい必要そう)。

幅の広いアルペジオが大変な作品ですが、手首の回転をうまく使って演奏してください。譜読みに関しては頑張ってください。後期の作品よりはマシです。親指を返すのがとても難しい作品ですが、ヒントはラヴェルの親指は結構短かったことにあります。

まとめ

今回は、説明していそうで実はしていなかった作品を集めてみました。まぁ、他の記事に入っている作品も多いのですが、復習と言うことで(笑?)。特にエリーゼのためには意外と忘れがちな作品だと思います。

また、バロック時代の作曲家と言うと馬鹿しか思いつきませんが、クープランもラモーもスカルラッティもいます。強いて言えばコレッリもいるんですよ(鍵盤楽器作品は少ない)。人が知らないような作曲家をぜひ見つけてみてください。

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