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どうも、音大生のこうきです。今回は男の子にオススメ!発表会で映えるかっこいい作品を30曲集めてみました。しかも、初級編から「俺はなんでも弾けるぜ編」に分けて考えましたので、難易度はオールマイティに対応しています。リストやショパン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、邦人作曲家にもばっちり対応しています。白戸家のCMのあれとは?
男の子は元気な曲を発表会で演奏するのも良いですが、実は柔らかい曲を弾くことによって、男の子の優しさが溢れ出てくるのです。発表会の注目を集めるのは、あなたです。
目次
〜初級編〜ブルグミュラー25の練習曲程度
コルトー:インディアンの踊り
ピアノメトードでもおなじみ、アルフレッド・コルトー作曲の「インディアンの踊り」。初級者の曲と聞くと①ハ長調②ト音記号③左手簡単の3セットが一般的ですが、この作品はこの3セット全てから外れています。
①ト長調②ヘ音記号使いますとも③左手は連打という、初級者の弾く作品という概念をぶち壊しています(もちろん簡単ですけど)。
非常に元気な曲なので、男の子には持ってこいの作品。左手を元気にしすぎると雑に聞こえてしまうので、元気なのは右手で表現するようにしてください。乱暴な男の子はモテませんよ?
ベートーヴェン:トルコ行進曲
小学校1年生の音楽の教科書にも載っている作品で、誰もが1度は聞いたことがあるでしょう。こちらの作品は実は簡易版になっていて、原曲はめちゃくちゃ難しい作品になっているんですよ。
難しいところは最後の方の、半音階的な部分。ここは今までの雰囲気から大きく変わるし、今までのスタイルから少し外れるので暗譜が飛びやすいです。知性的な男の子の脳をつかって、発表会を華々しく飾りましょう。
スピンドラー:ラッパ手のセレナード
セレナードとは日本語で「小夜曲」。モーツァルトの「Eine kleine Nachtmusik(アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も「小さな夜の音楽=小夜曲」と同じ名前になっています。言語によって大きく言い方が変わります。
さて、この作品はトランペットのファンファーレに始まり、常に陽気で前進する作品です。小さい男の子が一生懸命演奏する姿は可愛いらしいもので、本人も気に入ってくれるとカッコよく弾いてくれますよ!発表会の大人気作品です。
アンダーソン:ウォータールーの戦い
さて、こちらは認知度の圧倒的に低い作品です。ルロイ・アンダーソンは「タイプライター」や「シンコ・ペーテッド・クロック」の作者で、モダンな作品を多く残しています。
しかり、この作者は「ギルマン・アンダーソン」なので、違うアンダーソン。ややこしい!
この曲は元気な部分から、ちょっとしんみりした部分まで兼ね備える優れた作品です。女の子はあまり弾きたがらないので、男の子の出番です。発表会でも実はあまり演奏されない曲ですから、ぜひ初演奏を果たしてください!
「ウォータールーの戦い」は、実際にあった戦争をモチーフにしています(ワーテルローの戦いと言えば通じるかも?)。開戦ファンファーレやフランス軍の侵略、大砲までもがリアルに表現されています。
ベール:ジプシーの群れ
こちらは「ジプシーの群れ」です。「ジプシーの踊り」という作品もありますが、こちらはあんまり演奏効果が高くないかも…。
跳ねるようなリズムが、舞踏のステップを踏んでいるように聞こえます。荒々しいステップは、男の子にぴったりです。
ベートーヴェン:エリーゼのために
みんな大好き「エリーゼのために」です。エリーゼというのは女性ですから、本当は男の子が弾くのにふさわしい作品なんですよね。
例のイ短調の連打の部分や、アルペジオのところをカッコよく弾くことができれば、発表会で女の子をイチコロにできるかもしれませんね!
〜中級編〜ツェルニー30番練習曲程度
平吉毅州:真夜中の火祭り
こちらは邦人作曲家、平吉毅州の作品です。「南の風」という作品集が特に有名ですが、これはその中には入っていません。
6/8と3/4が交代するような独特の拍子を持っていて、演奏者のリズム感を乱します。慣れればホイホイ弾けるのですが、さてさて…。男の子の方がリズム感はあるように感じます(ちょっと不器用だけどね)。
中田喜直:エチュード・アレグロ
中田喜直も邦人作曲家です。彼は体があまり大きくなかったので、彼の体に合わせたピアノを特注で作ってもらったという伝説を持ちます。
エチュード・アレグロと、エチュード・モデラートが存在します。でも、かっこいいのはエチュード・アレグロの方なので、そちらをご紹介します。
非常に速く、コミカルな動きが特徴的かと思えば、中間部は変イ長調に転調してエモーショナルな旋律を聞かせます。2つの側面を持つこの作品は、男の子にオススメです。
最後にはグリッサンドもあるので、華やかで楽しい作品です。
ベートーヴェン:ソナタ第20番ト長調Op.49-2
ソナチネアルバムⅠに収録されている、あれです。暗譜のミスが起きて永遠に曲が終わらない、あれです。というのも、提示部と再現部の違いが1音しかないので、とても間違えやすいのです。
第2楽章のメヌエットも実はとても良い作品で、癖になります。中間部のTrioは快活で、どこかバロックの時代の演奏様式に似ている気もします。男の子にも女の子にも合う作品ですよ!
ショパン:軍隊ポロネーズOp.40-1
体の大きくなった男の子におススメです。ショパンのポロネーズはどれも難しいのですが、この作品に限っては難易度が低めです。
9度の和音で連打をしなくてはならないので、無理をすると親指が大変なことになります。ある程度手の大きさがあり、また圧倒的な音量で弾き続けられる子に弾かせましょう。
ドビュッシー:小さな黒人
ソルフェージュに強く、またあまり手の大きくない子にオススメなのはこちらです。ドビュッシーときくと「ふわふわ」「なんかよくわからん」って感じですが、この作品は曲調がはっきりしています。
3度のパッセージはとても難しく、音も分からなくなりがちですが、必要なのは勇気と練習。本番での成功率は高い作品なので、大丈夫です!こちらも男の子が弾きたがる曲で、女の子は「あんまり…」という子が多いです。
モーツァルト:トルコ行進曲
こちらはモーツァルトのトルコ行進曲。実はこのトルコ行進曲はソナタの第3楽章で、正式には「ソナタK.311イ長調より第3楽章」なのです。
インテンポで弾かないと、重い行進曲になってしまいます。国家の威厳を背負った兵隊が、その雄姿を見せるときです。男の子らしく、堂々と演奏しましょう。
この作品も、手の大きさが少し必要です(9度はいらないけど)。
モーツァルト:きらきら星変奏曲
キラキラ星って1750年代後半には存在していたんですね。モーツァルトは1756~1791年に生きていたので、そのくらいです。
音が多く大変だと思われがちですが、さらってみるとそんなに難しくありません。テンポは上がりにくいですが、指が回る子は一気に弾いてきちゃうでしょう。男の子はちょっとぶきっちょだから、ちょっとたいへんかも?
〜上級編〜ツェルニー30番練習曲修了程度
ショパン:前奏曲Op.28-20ハ短調
非常に衝撃的な作品。短調がこういった「悲劇」や「嘆き」の意味を持つようになったのは、完全にベートーヴェンからです。バッハの短調って、なんだかそんなに悲しく聞こえないし、なんかモヤモヤ~って感じだし。
この作品は少し簡単すぎるので、他の作品と合わせて演奏するのが良いでしょう。この禅僧今日より強い作品を次に弾かなくてはならないので、必然的に難易度は上がりますね。体格の良い男の子に演奏してもらいたいです(イメージは柔道部)。
ラフマニノフ:3つの幻想曲集Op.3より「鐘」
「モスクワの鐘」とも称される作品です。冒頭の「ラ~ソ♯~ド♯~」からカッコよさが前回ですが、本当にかっこよいのは中間部。3連符でどんどんあおった先にあるのは、本物の鐘です。こちらも体格の良い男の子にオススメしたい!
この作品は絶対に届かない和音が書かれていますが、それを届くように開発した木の型があります。それをポンポン後ろの人に投げて演奏するという、なんとも言えない動画はこちら。
(良い子は真似しないように!)
プロコフィエフ:ロメオとジュリエットより「モンタギュー家とキャピュレット家」
白戸家のCMでおなじみですね。プロコフィエフがピアノ用に作っていたのです。
それにしても覚えにくい作品名ですよね。「モンタギュー家とキャピュレット家」。私は曲を思い出すたび、この作品の名前を検索してしまいます。
ショパン:幻想即興曲
ピアノ弾きの最初のあこがれ、幻想即興曲は、しっかりツェルニー30番練習曲を終えた方なら演奏可能です。でも、男の子にはちょっと繊細すぎるかも?でも演奏できたらカッコいい!
この作品、確かにかっこよいのですが、落としどころがありません。一直線に曲が進んでいくので、作品にどう起伏を付けるかが、演奏の良し悪しを左右します。
ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
「ところてん、ところてん。はーんぺーん、めんちかっつ。」でおなじみですね。もうこれにしか聞こえません(ウソ)。この話は男の子にウケそうです。
この作品は落としどころがありすぎて逆に大変な感じがしますが、まずは1つ1つの個所をきちんと弾くことが求められます。流れではなく、要素が並列していると考えるのが良いでしょう。
【ショパン】ショパン作曲「スケルツォ第2番Op.31」の解説と演奏法
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」Op.27-2より第3楽章
宇野昌磨選手が演技で使用し、認知度はぐんと上昇しました。その第3楽章ともなれば、もう日本で知らない人はいません。男の子が弾くしかありません。トレンドは今!!
驚異のピアニズムを駆使したこの作品は、さらってみるとそんなに大変ではないことが分かります。しかし、あの緊迫感や音量をしっかり出すのは至難の技でしょう。
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ
中の人は最初、ロンドがテンポの遅い部分、カプリチオーソがテンポの速い部分だと思っていましたが、全くのウソです。曲の構成がロンド、そしてテンポの速い部分がカプリチオーソなだけでした。
この作品は意外と大変です。途中、なんの規則性もない音列が出てきますが、特にそこが大変です。また、メンデルスゾーンのピアニズムは非常に複雑なので、弾きこなすのはちょっと大変でしょう。特にぶきっちょな男の子だと…。
ドビュッシー:ピアノのためにより「前奏曲」
かっこいい作品は、ドビュッシーにも存在します。「ピアノのために」は全3曲で、最も有名なのはこの第1番「前奏曲」です。第3番もカッコイイけど、あの、むずかしさが段違い…。
グリッサンドが多発するので、爪には気を付けてください。また和音をバンバン連打するので、腕に余計な力が入らないよう、注意してくださいね。たくましい男の子の腕でも、途端に腱鞘炎になってしまいます。
リスト:愛の夢
男の子が弾いたらもう完璧ですね。結婚式で弾いたらもう新婦はピアノ弾きに不倫してしまいます。(ウソ)
大変なのが中間部なのはお判りでしょうが、厄介なのは最後2ページの暗譜です。左手が右手を越して高音を弾くとき、暗譜が飛びます。しっかり暗譜しましょう!
〜超上級編〜俺はなんでも弾けるぜ程度
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
いきなりこれかよ、と思った皆様。こちらは「俺はなんでも弾けるぜ程度」なので、慈悲はありません。運動神経抜群の男の子に演奏していただきたい。
いや、この作品はもはや全部大変ですが、しいて言えば後半の有名な旋律の左手でしょうか。どうやってあてるんだよこれ。でも、リストは弾けない音は書いていないので、跳躍のヒントを掴めば弾けるんですよ(ヒント:鍵盤の端に行くほど難しい)。
リスト:パガニーニ第練習曲より第3番「ラ・カンパネラ」
さて、みんな大好き「カンパネラ」です。カンパネラとは「鐘」の意味。チャペルの鐘をモティーフにしたのだと思いますが、いくら何でも鳴らしすぎだろ!しつこい男の子は嫌われます。
こちらの作品の難しいところはもうた~くさんあるんですけど、特に難しいのは右手の1.2指で連打をする場面。ここは鍵盤の跳ね返りの感覚と1指のあとのオクターブ跳躍の感覚を掴まないと弾けません。
ショパン:バラード第1番Op.23
羽生結弦選手が演技で使用したことでも知られる、バラード第1番です。この作品は悪魔が取り憑いているんですよね。こちらもベートーヴェンの月光より第3楽章同様、男の子が弾くトレンドでしょう。
最後の最後に超高速の音階が出現するからです。ユニゾンならばそんなに難しくないかもしれませんが、3度が登場します。基礎力がすべて露呈される場所なので、基礎練はしっかりしましょうね!
【ショパン】羽生結弦選手も演技した「バラード第1番」の弾き方
ショパン:エチュードOp.25-11「木枯らし」
ショパンエチュード3本の指に入る難曲です。そして3曲中1番長くかっこいいのはこの「木枯らし」なのです。
難しいところはキリがありませんが、特に難しいのは左手も合わせなくてはならないところ。もうそれは両手が合わなくて大変ですが、弾けたら名声を獲得できるのは確かでしょう。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」より第3楽章
第1楽章も良いのですが、少し長い…。かっこいい観点でいえばこの第3楽章です。減七の和音という非常に衝撃的な和音に始まり、緊迫感に溢れた主題が提示されます。
この作品は非常に速く、どこか練習曲風でもあります。人によって難しいところが変わるという謎な作品でもあります。最後、テンポを上げすぎると自滅するので気を付けてくださいね。男の子が弾くべき作品と言っても良いでしょう。
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Op.35-1
ブラームスは技巧的な作品を作ることを嫌いました。しかし、ちょっとは良いだろうと、パガニーニの主題を基に曲を書いたら、めちゃくちゃ難しくなった、という作品です。ブラームスはピアノがめちゃくちゃうまかったのです。
いや、難しいも何も…という感じですね(中の人もこれに関してはお手上げ)。手の大きくて、アーチェリー部の男の子とか抜群に上手く弾けそうなイメージです。
プロコフィエフ:ピアノソナタ第1番Op.1
こちらはもうカッコいいの極みです。冒頭からカッコいいにおいがプンプンしますが、どこを取ってもカッコいいです。
たしかにカッコいいですが、カッコいい裏には演奏者の苦労があります。この作品の1番厄介なことは譜読みです。いつまでたっても音が覚えられない!ゆっくり、着実に譜読みをしましょうね。男の子にガンガン演奏してもらいたい曲です。
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番Op.36(1931年版)
いや、誰に向けて書いてんだよって感じです。誰が弾くんでしょうね、これ。めちゃくちゃ体格の良い男の子がサラッと演奏すると、それはもうめちゃくちゃカッコいい作品(中の人は男の子)。
私の記事を見てラフマニノフのソナタ第2番(1番でも)に挑戦しました~!という方はコメントお願いします。インタビューしに伺いますから。
まとめ
「俺はなんでも弾けるぜ」程度はあくまで参考に。上級者編まででしたら意外と弾いちゃう人が多いので、ぜひ挑戦してみてくださいね!男の子は体格の良さも活かせますが、た、たまには優しさも見せて下さいね!
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