【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10曲part3

【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10選part3 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。10人の作曲家の中から1曲ずつ選曲しました。特にラヴェルは手の癖が強いので、とても弾きにくいことでしょう。また、中学生は部活や勉強に忙しいので、あまり無理のない選曲を心がけましょう。発表会に大人気ドビュッシーから音楽の父バッハ、ピアノの詩人ショパンまであらゆる作品紹介しました。【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10選part3!

目次

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2集より第1番BWV870

バッハの平均律クラヴィーア曲集では、終止の違いによって当時許されていた響きの違いがはっきりします。第1巻の方では、短調の作品のほとんどが長調で終わるピカルディ終止がとられていますが、第2巻の方ではあまり取れていません。

短調の作品がピカルディ終止を取るのは、当時の響きの絶対的な決まりだったのです。しかし、ほんの20年の間にこのように響きが変わったと言う事は、音楽史的に重要なことが隠されていそうです。

モーツァルト:ピアノソナタK.331(トルコ行進曲)

作品名だけを見るとどのソナタか分かりづらいですが、このソナタの第3楽章がかの有名な「トルコ行進曲」なのです。ソナタの中で1つの楽章だけが抜き出されて有名になっている作品は、他にデュティユーのソナタより第3楽章「コラールと変奏」があります。

中学生位のレベルになると、トルコ行進曲だけでは物足りません。ですから、第1楽章の可愛らしい作品も、演奏してほしいと思います。ベートーヴェンの難しいほうのトルコ行進曲を一緒に弾くのも、アリかもしれませんね。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番Op.27-2「月光」

フィギュアスケートのシーズンが始まりましたが、宇野昌磨選手が使用していた楽曲が、この月光と言う作品です。本来ならば1曲だけを使うのが良いのですが、宇野昌磨選手はアレンジして全楽章を使っていたので、とても素晴らしい演技となっていました。

第1楽章だけでもよし、第3楽章だけでもよし、第2楽章だけと言うのはやめておきましょう。第3楽章が大変そうに見えますが、コツをつかめばすんなり弾ける作品ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

シューベルト:即興曲 Op.142-3

シューベルトの即興曲作品90の方が有名ですが、作品142の方にもとても素晴らしい作品が入っています。その中の1つ、第3番は即興曲と言う作品にもかかわらず変奏曲で書かれています。これはいったいなぜなのでしょうか?

答えは、シューベルトがこの作品の名前をつけずに出版社に持っていったことが考えられます。当時、出版社の編集者が作品の名前を考えることは一般的でした。ですから、シューベルトもそのように考えていたのでしょう。

メンデルスゾーン:スコットランドソナタ

スコットランドソナタと幻想曲は同じ曲です。いつも、メンデルスゾーンのソナタは何だっけ、ソナタなんて書いていたっけ、と錯綜していますが、それは幻想曲の別名です。スクリャービンの幻想ソナタ第2番みたいですね。

短い作品なので、全楽章弾いても良いでしょう。第3楽章はとても速いので、よくさらいましょう。中学生はとても忙しいので、第1楽章だけを演奏するのもありでしょう。メンデルスゾーン3本の指に入る名作です。

ショパン:バラード第3番Op.47

ショパンの書いた4つのバラードの中で、唯一蝶々で終わる作品です。第2番はヘ長調となっていますが、終わり方はイ短調です。あまりコンクールで弾かれる事は少ないですが、ハッピーエンドで終わる唯一のバラードです。

難所は嬰ハ短調の部分。右手の和音のパッセージや、左手の跳躍がとても難しいです。でも、ショパンは嬰ハ短調が弾きやすい調だと認識していたようなので、必ず弾けるはずです。ゆっくり、黒鍵の位置を確かめながら演奏してみてください。

シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化より「アレグロ」

シューマンは最初はピアニストになりたかったのですが、手の怪我により作曲家への道を志しました。ピアニストになりたかった表れが、シューマンの初期の作品がほとんどピアノ作品で占められていることに反映されています。

謝肉祭は、シューマンの作品9にも同じ名前の作品があります。ヨーロッパでの謝肉祭は、アメリカの収穫の感謝祭のような意味を持つようです。ですから、ある意味カーニバルのような作品です。

ドビュッシー:沈める寺

仏教は中東の方で広まった宗教なので、地理的にはフランスにも伝わっていたのでしょう。ドビュッシーは学校を辞めるなど問題児でしたが、様々な要素をピアノに取り入れる天才でした。これも、仏教とクラシックを見事に融合させています。

後半が少し大変ですが、基本的に譜読みは簡単です。途中、真ん中のペダル(ソステヌートペダル)を使う場面があるので、踏むタイミングに注意してください。右のペダル(ダンパーペダル)と一緒に使うと大変なことになるので、よく考えて踏んでくださいね。

ラヴェル:水の戯れ

泣き王女のためのパヴァーヌと一緒に発表しましたが、水の戯れはサン=サーンスに酷評されたようです。しかし、後にリストのエステ荘の噴水がモチーフになっているなど、音楽的にも重要な位置を占める作品だと認識されるようになりました。

ラヴェルを演奏するにあたって、1つ注意しなくてはならない点があります。それは、ラヴェルの手癖です。ラヴェルの手は極端に親指が短かったと言われています。ですから、親指の返しがとてもうまく、それが作品にも影響されているので、使い方に注意してください。

ラフマニノフ:前奏曲Op.23-2

珍しく、同じ作曲家の作品を入れませんでした。10曲位だったら何とかなるようですね。最後に紹介する作品はラフマニノフの前奏曲です。ラフマニノフの重要なピアノ作品群は前奏曲、練習曲、ソナタ、楽興の時に分類されるでしょうか。

この前奏曲作品23-2非常にアグレッシブで、止まることがしれません。エネルギッシュに大胆に演奏してください。それに代わって中間部では非常にエモーショナルな旋律が見られます。悲観的というか、切なく演奏すると良いのではないでしょうか。

まとめ

10人の作曲家の中から1曲ずつ選曲しました。特にラヴェルはての癖が強いので、とても弾きにくいことでしょう。また、中学生は部活や勉強に忙しいので、あまり無理のない選曲を心がけましょう。発表会に大人気ドビュッシーから音楽の父バッハ、ピアノの詩人ショパンまであらゆる作品紹介しました。

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