【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10曲part5

【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10選part5 楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。今回は、中学生にオススメの発表会のピアノ作品を考えてみました。中学生は忙しいので、無理のない選曲を心がけてください。バロック時代の鍵盤作品から、ロシアの果てで悪魔的(?)な作品まで10曲選曲しました。思い出に残るピアノ発表会にしてくださいね。そして映えますように!

目次

スカルラッティ:ピアノソナタK.29

スカルラッティは鍵盤楽器のためのピアノソナタを555曲書きました。なぜ555曲かはわかっていません。スカルラッティは曲を作るのがめちゃくちゃ速かったので、多分本人もそんなに書いているとは思っていないと思います。中学生には良い感じの難易度の作品がたくさんありますよ!

譜面通りの指遣いでは弾けないように作られています。なぜなら、スカルラッティの使用していたピアノは2段鍵盤だからです。適宜、弾きやすいように指遣いを考えましょう。音間違いが意外と多いので、気をつけましょう。ピアノの発表会ではミスタッチに厳しいですから!

クープラン:シテール島のカリヨン

バロック時代の作曲家と言えばバッハですが、バッハは意外とバロック後期の作曲家です。1675年生まれの作曲家には、バッハとスカルラッティとヘンデルがいます。なんと、こんなに有名な作曲家が同い年とは。発表会では是非並べて演奏して頂きたいものです。

ヨーロッパにおいてカリオン(鐘)は、作曲家のアイデンティティーを形成していました。リストやラフマニノフも鐘にまつわる曲を残しています。クープランはその鐘を模倣して書いているので、カリオンをイメージしながら演奏してください。思春期の中学生のアイデンティティも鐘によって形成されるかも…。

ラモー:ソローニュのひな鳥

クープランと同時期に活躍した作曲家で、鍵盤楽器の作品を多く残したのはラモーです。2人ともフランスの作曲家ですが、クープランは和声、ラモーは旋律を重視する作曲家で、たびたび敵対していたそうです。中学生のうちにラモーの「和声論」とクープランの「クラヴサン奏法」を読んでおくとよいかもしれませんね。

旋律を重視したラモーの曲は、結構大変です。軽くショパンエチュードの革命位の難易度があります。甘く見ないようにしてください。ですが、バロック時代の生き生きとした鍵盤作品を知れるのは、この作品が1番です。だんだん難しくなるので、発表会ではウケが良いかもしれませんね!

モーツァルト:きらきら星変奏曲

きらきら星がモーツアルトの時代からあったのは驚きですが、皆さんはどう思いますか?日本で知らない人はほとんどいないこの作品で、モーツァルトは変奏曲を書いています。副題は「ねぇ、お母さん聞いてよ」です(こんな作品を中学生が作ったら親は仰天です)。

大変そうに聞こえますが、先程のラモーよりは簡単です。モーツァルトはあまりひきにくいパッセージは書いていないようです。モーツァルトは即興の名人でしたから、弾きにくいパッセージを避けていたのでしょう。発表会にはうってつけの曲と言えるでしょう。

シューベルト:即興曲Op.142-1

中学生は、大人へと変化する時期です。ですから、ブラックコーヒーのような渋い音楽も演奏したいのではないでしょうか。そこでオススメなのは、シューベルトの即興曲です。作品90より、142の方が渋みがあっていいですね。この渋みは発表会にアクセントを加えます。

渋いとは言っても、当時はまだバロックの名残があり、生き生きとした音楽が流れていました。ですから、渋くても、絶望に暮れる必要はありません。あくまで生き生きと、その中にシューベルトの渋さが乗っかるといいと思います。

ショパン:即興曲第1番Op.29

ショパンの即興曲第1番とは言いますが、実際には第2番なのです。第4番の幻想即興曲は棚に仕舞われていたので、ショパンが生きているうちに出版しませんでした。ですから、1番初めに書いた即興曲は幻想即興曲なのです。

快活な3連符に装飾音符が入るので、聞いているよりも難しく感じるかもしれません(本当に発表会のオススメなのかよ)。ですが、ショパンはピアノを熟知していたので、弾けないパッセージは書いていません。ですから、頑張ってください(無責任)。中学生なら弾けると思いますよ!

シューマン:アレグロOp.8 ハ長調

シューマンのピアノ曲は前期に集中しています。シューマンはピアニストになりたくて作品を残していましたから。その中のアレグロは音楽的にも練られていて、聞いているよりもとても難しい作品ですが、弾きがいがあります。

作品7はトッカータで、そちらの方が弾けるだけで音楽になるので簡単です。作品8のアレグロは、構成も難しいですし、技巧的にも厄介な部分がたくさんあります。結構難しいので、時間のある方がチャレンジしてください。多感な中学生には良い影響を与えるかもしれません!

(後期の作品はシューマンも病んでいた曲なので中学生にはやめてほしい)

ドビュッシー:ピアノのためにより「前奏曲」

ピアノのためにと言う作品名は意外とありそうでない名前。逆にヴァイオリンソナタの訳は、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」が正しい場合があります。意外と適当に作品名を考えているのかもしれません。出版社の編集者に任せた場合もあるらしいし…。

非常にテンポが速い曲ですが、途中のグリッサンドがとても楽しい作品です。中学生の音楽の時間の前後に弾いたらウケそうです。たまに、グリッサンドの終わりを外しまくる演奏を聞きますが、そこはゆっくりでもいいので何とか当ててください。びっくりしてしまいますから!

プロコフィエフ:4つの小品Op.4より「悪魔的暗示」

何か物々しい感じの作品名ですね。本当に悪魔のような作品です。いいえ、難しいと言う意味ではありません。音楽的に悪魔のような作品なのです。プロコフィエフの冷たい部分が存分に発揮された曲です。発表会で中学生が弾けば、結構カッコイイかも…。

テンポが速く聞こえますが、そんなに速く弾かなくて大丈夫です。速く弾かなくても速く聞こえる作品は、多くあります。プロコフィエフは愛と冷たさを知っている人だったので、ここでは冷淡に、怒りをにじませるような感じで演奏するのが良いと思います。

ラフマニノフ:前奏曲Op.23-5

名だたるピアニストがアンコールで演奏する作品です。結構重量級の作品なのに、アンコールで弾いてしまうのはピアニストがより楽に、力を抜いて演奏している証拠とも言えますね。横の移動が大変な作品です。こちらもプロコフィエフ同様、発表会で中学生が演奏したら超カッコいい曲です。

これが前奏曲か、と思わせる作品ですが、ラフマニノフ位の時代になると前奏曲は、ただ前に演奏すると言う意味ではなくなっていました。ある意味即興曲のようなものです。前奏曲と言う意味にとらわれずに、大胆に、そして派手に演奏してください。

まとめ

バロックの鍵盤作品から、ロシアの大作曲家の作品まで紹介しました。中学生は部活に勉強に忙しいので、無理のない選曲を心がけてください。ですが、もし音大に行きたいと考えているようであれば、しっかり練習してくださいね。発表会は年に1回しかありませんし!

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