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どうも、音大生のこうきです。今回は発表会で映える作品を10作品選んでみました。part2ですね。こちらは小学生から大人まで対応しました。発表会で映える作品を量産したドビュッシー、メンデルスゾーンや、中田喜直の作品も入っています。発表会で映える作品とは、長くて速い曲です。繰り返しが多くても、曲が長ければOK!
part1はこちら!
目次
パソコンが苦手なそこのあなた!
発表会のホール取りに作品の検索、プログラムを作って印刷屋にデータを送ってどうやってやるん?
え?他の先生は自分のホームページを持っているのに私はパソコン苦手、どうしよう…
という方にオススメなオンラインパソコン教室をご紹介しておきますね。プログラムなら1時間で作れるようになりますよ!

ベートーヴェン:トルコ行進曲
トルコ行進曲って意外と難しく聞こえます。え?小学校1年生でも弾けるの?と思いますが、意外と弾けてしまうんです。それでもって難しく聞こえる、まさに発表会に適した名作と言えるでしょう。
この作品は音量にポイントがあります。最初は小さく、だんだん大きくなり、最後も小さくなります。これは兵隊が遠くから向かってきて、遠くへ向かっていく様子を表しているようですが、ベートーヴェンの真意なのかは不明です。
ハイドン:ピアノソナタHob.16-35ハ長調
ソナチネアルバムⅠに載っているあれです。もちろんテンポが速くて長いですが、繰り返しが多いです。長くて速い曲は難しく聞こえるので、この作品はまさに適作です。ポイントはあまり速く弾かないこと。暴走しますよ。
中田喜直:エチュード・アレグロ
げ、エチュードかよって思ったそこのアナタ、安心してください。このエチュードは楽しいエチュードです。ちなみにアレグロではなく「モデラート」もありますが、カッコイイのはアレグロの方です(どっちも弾いちゃうのはありかも)。
グリッサンドあり、美しい中間部あり、グリッサンドありのスーパー発表会用作品です。こちらもあまり速く弾くと大暴走を起こすので、テンポには注意です。まぁ、弾けるんだったらすっ飛ばして弾いても映えるんだけど…。
ショパン:子犬のワルツ
こちらの作品は超難しいと思われがちですが、そんなことはありません。なぜなら、弾く部分はほとんど2ページで済むからです。4ページありますが、そのうち2ページは反復です。厄介なのはただ速いことと、調号が多いこと。皆さんがんばって読んでくださいね。
ワルツの左手は跳躍が大きく、外しやすいです。こちらはすぐ出来ちゃう人となかなかできない人、様々なので、よ~く練習してくださいね。体に音が入るのはとても時間のかかることです。早くから譜読みすればOKですよ(ピアニストも2年前からプログラムの勉強を始めるらしいし)。
ドビュッシー:アラベスク第1番
CMでもおなじみ、ドビュッシーのアラベスクです。いや~、ドビュッシーの作品はどれも発表会向けなんですよ。むしろドビュッシーだったら何を弾いてもいいくらいです(弾けるなら)。アラベスクは初期の作品ですが、完成度は高いです。
ここで厄介なのはやはり2:3のりずむ。このリズムは下記のリズムのように書き直すことで克服することが出来ます。これだったら何も難しくないでしょ?複雑なリズムは解体することで簡単にすることができます(スクリャービンレベルになるとさすがに難しい)。

ラフマニノフ:幻想小曲集Op.3より前奏曲「鐘」
「モスクワの鐘」とも言うらしいです、この作品。よく聞く作品ですが、意外とソロで弾く人は少ないです。難しそうだからでしょうか?いいえ、実はこの作品は中間部の速い部分だけが難しくてあとは和音なのでそんなに難しくないのです。
ラフマニノフというと10度とか12度とかが頻発すると思われがちですが、この作品に関してはオクターブで済みます。しかもテンポはそんなに速くないので、落ち着いて演奏することが出来ます。途中の4段譜は、頑張ってくださ~い!
ショパン:幻想即興曲Op.66
いや、難しいだろ、って思うのが普通です。まぁこの作品を弾く人はツェルニー30番くらいを弾くと想定して、の話です。いくら簡単だよっていっても、5歳で弾くる訳ではありませんからね。
この作品がなぜ簡単かと言うと、冒頭が1番難しいからです。冒頭が弾けちゃえば、あとはなんとかなります。その代わり、冒頭は超難しいです。
コツはきちんと指使いを考えること。指使いの精査なしに、この部分は弾けません!
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14
ここら辺は指が動くことが前提です。この作品はロンドなので、繰り返しが多いです。なので、実際にさらう部分が少ないです。また、冒頭の序奏とカプリッチョの部分を含めて結構長い作品なので、とても映えます。
この作品で1番カッコいいのは最後のオクターブのパッセージです。こちらのパッセージは右手と左手が近いので、そんなに難しくないです。ここはかっこよく決めたいところです(あんまり失敗する場所じゃないから大丈夫)。
ラヴェル:古風なメヌエット
こちらはあんまり指が動かない人向け。でも調性が曖昧だし臨時記号パラダイス、暗譜とびとびの作品なので、頭に自信がある肩のみチャレンジしてくださいね。楽譜を見て、ぎょっとします。
いや、この作品に関しては難しく聞こえますよ。そりゃ、よくわからない人にとっては聞き馴染みのない音ばかりですし、かといってぐっちゃぐちゃな作品ではないので、発表会では結構映えます。まぁ、譜読みと暗譜は超大変ですけどね。
リスト:超絶技巧練習曲より第7番「英雄」
いや、超絶技巧練習曲ってかいてあんだろうが!とのご指摘、承知いたしました。でも、超絶技巧練習曲の中では実は簡単な方なのです。超難しいのはマゼッパ、鬼火の2つです。これらは絶対に弾けないと思います。ははは…。
この作品は難しくないところが存在するので、簡単なのです。マゼッパや鬼火はどこを取っても難しいのですが、英雄は簡単なところがあります。全部をさらわなくていいので、超絶技巧練習曲の中では簡単です。
まとめ
いや、超絶技巧練習曲が簡単なわけないだろという苦情は受け付けます。どうぞコメントください。前半の作品はどれも弾きやすいので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
- 1 ベートーヴェン:トルコ行進曲
- 2 ハイドン:ピアノソナタHob.16-35ハ長調
- 3 中田喜直:エチュード・アレグロ
- 4 ショパン:子犬のワルツ
- 5 ドビュッシー:アラベスク第1番
- 6 ラフマニノフ:幻想小曲集Op.3より前奏曲「鐘」
- 7 ショパン:幻想即興曲Op.66
- 8 メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14
- 9 ラヴェル:古風なメヌエット
- 10 リスト:超絶技巧練習曲より第7番「英雄」
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