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どうも、 ピアノ部部長、音大生のこうきです。
ピアノを習っている人であれば年に1~2回あるのは「発表会」です。普段の成果を発揮する、とても大切な場です。
きっと「あの曲が弾きたいなぁ」「この曲はとても難しそうだなぁ」と思ったことがあると思います。どうせ発表会で弾くなら難しく聞こえる曲が良いですよね。
そこで今回は、ピアノ発表会で舞台映えするピアノ曲を集めてみました。意外と簡単な曲を厳選しましたので、どうぞご覧ください。

目次
コルトー:インディアンの踊り
ピアノを習い始めたばかりの小さい子の発表会にうってつけな曲です。小さい子に弾かせる曲はどうしてもハ長調の作品が多いですが、この曲は#(シャープ)が1つ付いたト長調です。また、ヘ音記号を使う音域が出るので、発表会では非常にダイナミックに聞こえます。コンクールの幼稚園生部門や発表会でもよく弾かれる、音楽性に溢れた作品です。
ショパン:雨だれ
この曲を本当の意味で演奏するのは非常に難しいです。しかし、プロではない方にはこの曲は弾きやすく、またショパンという作曲家に発表会で挑戦する初めての作品としても良いです。 ♭(フラット)が5つ付いた変ニ長調となっていますが、途中からは#(シャープ)が4つ付いた嬰ハ短調となります。
譜読みが大変な曲ですが、逆に譜読みのレベルアップにもつながります。ショパンは結核にかかり、死に際をさまよう中、病院の屋根から滴り落ちる雨だれを見て、この曲を書きました。ラ♭の連打、そして異名同音のソ♯の連打を感じながら、発表会で演奏して下さい。
スピンドラ―:ラッパ手のセレナード
バイエルを弾くようになれば、この曲は弾けます。元気のある男の子が好きな作品です(実際自分もかなり好き)。オクターブのパッセージがありますが、手の小さい人は無理せずに単音にしましょう。その際、下の音を省くのではなく上の音を省くと、低音の響きが豊かになって違和感がありません。途中、ヘ長調に転調するお洒落まで兼ね備えたこの作品は、発表会で良く映えるでしょう。
デュラン:ワルツ
小学校3年生以降の子どもが発表会で良く弾く曲です。難しく聞こえるのですが、繰り返しが多いので、1度弾ければ全て弾けます(1度も弾けなかったら、、、)。速く聞こえるパッセージも弾きやすく書かれているので、うまく指の回らない子どもでも演奏可能です。
この曲の中難所は2箇所。何回も出てくる主題の終わりに分散和音の上行が出てくるのですが、そこは少し厄介です。冒頭、気持ち良いテンポで入ってもそこでぐしゃぐしゃになることが良くあります。決して焦らないように弾きましょう。また、最後の和音での上行も厄介です。ずーっとワルツを弾いた最後、体力を振り絞って弾くのですが、勢い余ってぐしゃぐしゃになることが発表会のような本番ではあります。ゆっくり落ち着いて、余裕そうに弾いてみましょう。案外弾けますよ。
ショパン:別れの曲
雨だれと同様、この曲の本質を突いて演奏することは、アマチュア、とりわけ子どもには無理な話です。しかし、弾くことは出来ます。この曲はたしかに難しそうに聞こえますが、勘の良い子であればあっという間に弾いてしまいます。発表会がかかっていればなおさら!
プロのような中間部のテンポは厳しいですが、落ち着いた雰囲気の別れの曲も味があって良いのです。小学校高学年でも弾くことができます。小学校6年生が学校でしんみり別れの曲を演奏する姿を想像してください。学年中の女の子(男の子)を独り占めです。発表会の注目の的になりましょう!
ショパン:スケルツォ第1番
いやいや、さすがにスケルツォは無理でしょと思いますが、この曲も案外弾けます。もちろん小学生や指の回らない子どもには無理がありますが、決して届かない曲ではありません。この作品もデュランのワルツと同じ、繰り返しが多く、少ない練習で全曲演奏することができます。
この作品が弾ければ、同じくショパンのスケルツォ第2番や、エチュードOp. 10-12「革命」、幻想即興曲Op. 66はもはや怖くありません。コーダが少し厄介ですが、冒頭が弾けるならば必ず弾けます。炎のような情熱を持ったこの曲を弾けば、発表会の注目を独り占めです。
ショパン:ノクターン遺作
ピアノを弾く人の憧れ「ショパン」ですが、かならず弾くことが出来るのです。この曲もそのひとつです。暗く、闇に包まれたようなこの曲は、発表会で子どもが弾くと少し薄気味悪い気がしなくもないですが、大人になってからピアノを始めた方や、高校生や大学生で忙しい方にもうってつけな作品です。
版によって右手と左手で拍子が違う…という記譜がありますが、音源を聴けば普通に弾いて良いことが分かります。焦らないでください。焦らないといえば、最後の方の右手の大パッセージ。速く弾いても良いのですが、それによって音量が大きくなってしまっては、ノクターンの世界が壊れてしまいます。ゆっくりでもいいので、小さく繊細に演奏してくださいね。
リスト:愛の夢
リストで弾ける曲は限られています。ラ・カンパネラは意外と発表会で弾かれていますが、それはもうとんでもなく大変な曲なのでやめたほうがいいと思います(断言)。しかも何故か簡単そうに聞こえるし、、、この愛の夢は、あの朗々とした旋律が特徴的で、後半はもう優美の絶頂です。
難しい部分は中間部ですが、愛の夢に憑かれるような大人な方なら、絶対に弾けます。左手の分散和音での下行が難しいですが、ここも決して焦ってはいけません。ゆっくり丁寧に弾きましょう。この作品は実はショパンの幻想即興曲と同じくらいの難易度なのです。ぜひ発表会の機会にチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
発表会にオススメな曲を8作品えらんでみました。2019.11現在、それはもう膨大な作品から発表会用の作品を選出していますので、合わせてご覧くださいませ!
発表会にオススメな作品の記事たち。
- 【ピアノ発表会】小学校低学年にオススメ!発表会のピアノ曲20選
- 【ピアノ発表会】小学校高学年にオススメな発表会の作品19曲
- 【ピアノ発表会】発表会で映える!ゆっくりなオススメピアノ作品20選
- 【ピアノ発表会】発表会で映える!男の子が弾きたいピアノ曲30選
- 【ピアノ発表会】発表会で映える!中学生にオススメなピアノ作品10曲part3
この記事でご紹介した作品たち。
- 1 コルトー:インディアンの踊り
- 2 ショパン:雨だれ
- 3 スピンドラ―:ラッパ手のセレナード
- 4 デュラン:ワルツ
- 5 ショパン:別れの曲
- 6 ショパン:スケルツォ第1番
- 7 ショパン:ノクターン遺作
- 8 リスト:愛の夢
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