【重力奏法】重力奏法は本当にできる?強い和音でしか使えない!

【重力奏法】重力奏法は本当にできる?強い和音でしか使えない! 演奏法
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どうも、 ピアノ部部長、 音大生のこうきです。今回は「重力奏法」について解説していきたいと思います。皆さん1度は聞いたことがあるであろう「重力奏法」。重力奏法とは一体何なのか、そして重力奏法はいつ使えて、どんな場所で使えるのか、解説していきたいと思います。

重力奏法は実は使う場所がかなり限られて、同時に危険な奏法でもあるのですよ。

【重力奏法】重力奏法は本当にできる?強い和音でしか使えない!
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重力奏法とは?

重力を使った演奏法←少し合ってる

重力奏法とは、その名の通り重力を使った奏法です。といっても、実はこの重力とは我々の力の事なのです。は?とお思いの皆様、ご安心ください。きちんと解説しますね。

重力奏法とは腕を脱力し、指で腕の重さを支えて良い音を出す究極の奏法、だとか思われがちですが、全く違います。そもそも指で腕の重さを支えることは不可能です。また、腕を脱力しながら指を動かすのも本来は無理です。もっと言えば、重力奏法をしていると思っている人たちが思う重力とは、自ら作り出した力、筋肉の力みなのです。

このような体に合っていない空想の奏法を体に強いると、脳が混乱しジストニアの可能性を生み出してしまいます。だってピアニストが指に重力を感じると思いますか?いまあなたは「頭が重いなぁ」と思いますか?

重力奏法が使える場面は後で解説しますね。

疲れにくい演奏法←嘘

重力奏法は脱力しているから疲れないというのも、大きな嘘です。先ほども言った通り、指だけで腕の重さを支えることは不可能です。なのに、重力奏法を取り入れている人は無理に指に負荷をかけ、腕の重さを支えようとします。もうわかりますよね、指が大変疲れる奏法なのです。

私に言わせてみればそもそも重力奏法など存在しないのです。もちろん、後述する使用法でのみ使用可能です。しかし、重力奏法は極々限られた場所でしか使えない特殊な奏法だということに変わりはないのです。

強い和音のみ重力奏法は使える←大正解

重力奏法が使えるのは、例えばチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の冒頭、和音の連続の部分です。ここは腕を高く上げて重力に任せて降ろし、和音を奏でることが出来ます。またショパンエチュードのOp.10-1の左手は、腕を上げて降ろすことが出来るので、重力奏法が使えます。

そう、重力奏法は重力を使うので、それなりの位置エネルギーが必要なのです。高いところから腕を重力に任せ落とし、運動エネルギーに変換し、音を出します。でもこれ、音を外す危険性を孕み、指に大変な負荷がかかります。別に重力奏法でなくても出来るんですよね。

ではどんな奏法がいいのか?

重力奏法を徹底的に叩いてしまいましたが、じゃあどんな奏法をつかえばいいんだよ、とお思いでしょう。なので、特に有名なピアノ奏法(ピアニズム)をご紹介します。実はあなたもこの方法で弾いているかも?

ロシアピアニズム

ロシアピアニズムの特徴は椅子が高いことです。それにより手首や指の付け根を高くし、鍵盤に対して垂直に指を降ろします。またロシアピアニズムでは鍵盤の底まで指を降ろさず、一歩手前で止めます。そうすると下部雑音が無くなり、ピアの本来の豊かな響きが得られます。

日本のピアノ教育では鍵盤の底までしっかりタッチするように教えられますから、馴染みのない奏法かもしれません。しかし、このロシアピアニズムは筋肉の使い方に沿った演奏法なので、あまり疲れません。1度試してみるのも良いかもしれませんね。私もロシアピアニズムの一部分を自分の演奏法に取り入れています。

御木本メソッド

ピアニストの御木本澄子さんが提唱した「御木本メソッド」。私も本を購入しました(有名なフィンガーボードは持っていない)。指の動きに焦点をあて、指の筋肉や神経の発達を促すような運動をします。フィンガーボードでの鍛錬は有名ですね。

しかし御木本メソッドはかなり演奏法が確立しており、合う人と合わない人がいます。私は合わない典型的な例だったのですが、合う人は指が独立し、良く弾けるようになるでしょう。

結局は自分の奏法を見つけるしかない

なんだかんだロシアピアニズムや御木本メソッドをちょこっと説明しましたが、私たちは自分で自分の演奏法を確立していかなくてはならないのです。人の体は人の数だけ違います。ほんの少しの違いでも、私たちは他の人とちがう演奏法をしなくてはならないのです。

師匠にこう言われたから、は通用しません。師匠の手と私たちの手は違います。自分の手や腕、肩、更には脳と相談して、より良い奏法を見つけていきましょう。ポイントは楽に、正確に弾けることです。

まとめ

重力奏法のウソとホントを説明しました。重力奏法は腕を高く上げ、振り下ろせるときにのみ使える奏法で、ほとんどの場合は重力奏法がる買えないことが分かりました。また重力奏法で本当に使っているのは重力ではなく我々の力みで、あまり本来の体を無視した演奏法を実行するとジストニアになります。

また、重力奏法に代わるいくつかのピアノ奏法(ピアニズム)を紹介しましたが、結局は自分で自分の演奏法を確立していかなくてはなりません。ポイントは楽に、正確に。自分の体に合った、よりよい演奏法を、探し求めてくださいね。

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