【ピアノ発表会】小学校低学年にオススメ!発表会のピアノ曲10選part2

楽曲紹介
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どうも、音大生のこうきです。小学校低学年にオススメ!発表会のピアノ曲シリーズの第2作目です。前回は20曲も考えてとても疲れましたので、今回は10曲で我慢してくださいね。発表会など定番の作品から、ギロックの知られざる作品、またショパンの弾きやすい作品を選出しております。

発表会の曲選びで大事な事は、弾く本人が、その作品を好きかどうかです。決して押し付けることのないようにしてくださいね。それでは、難易度順に小学校低学年にオススメのピアノ作品をご覧ください。

目次

【初級編】習いたての子

童謡:かえるの合唱

家の近くには田んぼがあるのですが、そこでは梅雨の時期になるとカエルが大合唱します。どうやら、カエルが輪唱すると言うのは本当みたいで、1匹のカエルが泣き出すと外の蛙も鳴き出し、1匹が鳴き声ると他のカエルも鳴き止むそうです。

ですから、このカエルの合唱の作者は、蛙が本当に輪唱をすると言うことを知っていたのでしょうか。輪唱できるように旋律を作る事は、容易ではありません。また、2つの旋律をずらしていく事はとても難しいですが、ピアノを始めたばかりの子ができたらとてもすごいことでしょう。

ヘンリー・クワイ・ワーク:大きなのっぽの古時計

この作品の作曲者は、初めて知りました。たいていは童謡と記されていますが、きちんと作曲者がいたのですね。よく考えると、大きなのっぽの古時計と言うのはイギリス、ロンドンにあるビックベンを指しているのでしょうか。

この作品の良いところは、左手が簡単に演奏できることです。旋律の動きが多いので、旋律だけで和声感が出てきます。なので、左手の音は、バスラインを弾けば大丈夫なのです。はじめての発表会にうってつけの作品です。

アメリカ民謡:チョップスティックス

発表会にオススメな作品を出すのは簡単なのですが、簡単な作品を提示するのは容易ではありません。毎回頭をひねりながら考えています。そこで唐突に思い出したこの作品。連弾で弾けば、初めての発表会にとてもふさわしい作品となるでしょう。

この作品の良いところは、両手の2の指だけで演奏できることです。指がまだ動かなくても1本だけで演奏できますし、何しろ弾いていて楽しい作品です。伴奏は姉妹のお姉ちゃんや、お兄ちゃん、また、お母さんやお父さんが弾いても面白いかもしれませんね。

【中級編】バイエル後半程度

ストリーボック:金の星

初級編に入れることも考えたのですが、転調していること、また装飾音符があることからバイエル後半程度に分類しました。初心者の方でも弾ける人が弾けるので、1回チャレンジさせてみるのもありかもしれませんね。

この作品をレガートに弾くことができたら、将来ピアニストになれるかもしれません。大抵の小さい子は手首をぶんぶん振って演奏してしまいます。この作品を持って、レガートの大切さを教えることができたら良いと思います。

ブルグミュラー:25の練習曲集より「バラード」

この作品でつまずく事は意外とあります。なぜなら、左手がめちゃくちゃ難しいからです。僕は、夕方クインテット(懐かしいですね)にて、この作品を知っていましたから、とても楽しく演奏したことを今でも覚えています。

やはりポイントは、左手にあります。121で演奏する所は簡単なのですが、4321順番に演奏するところでつまずきやすいです。ハノンやバイエルをしっかり練習して、左手の4の指を鍛えておきましょう。最後のユニゾンもがんばってくださいね。

ブルグミュラー:25の練習曲集より「再会」

意外と演奏頻度が低いこの作品。僕はとても大好きな作品です。ただし、この作品の欠点は、めちゃくちゃ速く弾かないといけないことです。指定のテンポが意外と速いので、1回メトロノームに合わせてみるのも手だと思います。

ポイントは、手首を適度にしめて、和音を弾くことです。手首は柔らかく、と言いますが、ぐにゃぐにゃにしてしまっては元も子もありません。手首は固めてはいけないですが、柔らかすぎてもいけません。本番ではあまり暴走しないように気をつけましょうね。

【上級者】よ〜く弾ける子

ギロック:雨の日のふんすい

【音大生の日常】の今日の1曲にてすでにご紹介しました。この作品は意外と簡単で、譜読みが速い子ならすぐに弾けると思います。苦手な子はものすごく苦手だと思うので、一旦置いておきましょうね。ギロックの他の作品もとても優れた作品があります。

ポイントは、左手です。いかに左手の旋律をきれいに歌う歌で、この作品の良し悪しが決まってきます。また、フォルテの部分はうんと強く弾いて、噴水の華々しさを演出しましょう。1度弾いたら、発表会の人気作品になるかもしれませんね。

ブルグミュラー:25の練習曲集より「貴婦人の乗馬」

え?上級者編なの?と思った方もいるかもしれません。この作品は私たちが持っているよりうんと難しく、大抵、最後のパッセージで全ておじゃんになってしまいます。この作品を小さい子に無理矢理弾かせるのはオススメできません。

貴婦人と言うくらいですから、品があり、美しい女性が馬に乗る姿をイメージしましょう。指先がゆるいと、ちょっと太った中年のおばさんがロデオに乗ってるみたいに聞こえてしまいますよ。軽やかに、気品を持って演奏しましょう。

ショパン:マズルカOp.68-3

ショパン後期の作品は難しいと知っているんだぞ!とお思いの皆さんもいるかもしれません。しかしショパンの作品60台には遺作が含まれているので、作品番号が後ろの方だからと後期の作品と決めつけられないのが厄介なところですね。

本当は中級程度でも演奏可能なのですが、和音のバランスを考えることが上級者でないと難しいと思います。重要なのはソプラノの旋律です。しっかり音を立てて演奏しましょう。また左手が大きくならないようにも気をつけましょう。

ギロック:ワルツ・エチュード

上級者編で1番難しい作品です。非常にテンポが速く、小学校中学年の子供でもあまりうまく弾く人はいません。この作品を小学校低学年で演奏するような子は、将来ピアニストになれる可能性が大きいと言えるかもしれません。

ポイントは左手です。もちろん右手も大変なのですが、意外と何とかなります。しかし、左手の跳躍の部分は何とかなりません。鍵盤こそ離れていますが、見えないレガートを感じて、見ないで弾けるようになる位まで練習しましょう。

まとめ

今回は、小学校低学年らしく、ブルグミュラーやギロックから選曲してみました。ですが、本当に大事な事は、子供がその作品を弾きたいと思ったかどうかです。嫌いな作品を長い時間続けてるのは辛いことです。お子さんが好きな作品が見つかるといいですね。

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