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どうも、音大生のこうきです。今回は楽譜の整理術について書いてみました。ここでご紹介する方法はあくまで個人の範囲内で楽しむものです。楽譜の無断転載(転載はだめ)は絶対にやめてください。便利な整理術は楽譜をスキャンすることです。でも転載はダメ!データ化して自分で使うのはいいけど他人にあげちゃだめ!絶対!ダメ!!!
目次
楽譜コピーに関するお断り
ここでいう楽譜のコピーとはあくまで個人で楽しむ範囲に限定し、決して転載などの著作権を侵害する行為を助長する意図は全くありません。本サイト(ピアノ部)でも楽譜の転載には細心の注意を払い、掲載している楽譜のすべては1度楽譜作成ソフトを通したものとなっています。
またその楽曲等は作曲者の死後50年(最近は70年になったみたい)以上経ったものなので、著作権には抵触致しません(プロコフィエフやラヴェルはOK、ストラヴィンスキーはOUT)。バーバーの作品をリサイタルに入れたところ、著作権料が〇万かかるため曲を変更したことがあると聞いたことがあります。
ここで楽譜をコピーする目的は、アナリーゼのためのコピーを作ることや、先生用の楽譜を用意することにあります。重ねて、楽譜の転載をすることを目的とはしていませんので、ご理解よろしくお願いいたします。
基本のキ→楽譜をデータ化すること
楽譜のコピーの原則は、楽譜をデータ化することです。最近電子書籍が発売されているのと同じように楽譜もデータ化すれば、携帯やタブレットでも楽譜を表示させることが出来ます。
また、データ化しておくことでいつでも印刷することができ、非常に便利です。何も書き込んでいない楽譜と運指を書いた楽譜をデータ化しておけば、さらに便利になります。
コピーすることの利点はまだあります。例えばベートーヴェンのソナタの15.16番を練習しているとしたら、毎回のレッスンでベートーヴェンのソナタ32曲分を持ち運びすることとなります。ほとんど辞書のような楽譜を持ち運びするのは、もうそれは超大変です。
私は几帳面で、できるだけ原譜を汚したくないので、かならずコピー譜を使っています。またアナリーゼや演奏上の注意を書いていると楽譜が煩雑になり、真っ白な楽譜を見ることが出来なくなってしまうので、コピー譜は重宝しています。
しかし、楽譜のコピーはかなりめんどくさいものです。楽譜は転載しにくいように変形版の楽譜(A4とかB4ではない大きさ)を使っているので、コピー自体が困難なのです。そこをかいくぐることは少し罪悪案がありますが、著作権法に抵触しない範囲(個人の範囲内)ということで、解説していきます。
A4サイズにおさめてコピーすること
楽譜のコピーは意外と難しく、影が入ってしまったり、楽譜が欠けてしまったりします。私は特に几帳面なので、大譜表を結ぶ左側の波線が書けるだけでも嫌です。なので、コピーは細心の注意を払います。
そこで、何とかA4に収まるように楽譜をコピーする方法を伝授いたします。
変型版の楽譜たち
ほとんどの楽譜はA4に収まらないように作られています。なので、コピー機の倍率を変更しなくてはなりません。
日本で出版されているほとんどの楽譜は、実はそのままコピーしてもA4に収まります。ほんの少し大きいだけなので、余白が少し削れるだけで済みます。また、ヘンレ版も、倍率を98%くらいにするだけで簡単にコピーできます。
楽譜の余白はコピー機から外すこと
事の本題はベーレンライターの楽譜です。ベーレンライターの楽譜をコピーするには、卓越した技術(ヴィルトゥオーゾ)が必要なのです。ベーレンライターを個人の範囲内でコピーする方法、それは余白をコピー機から外して95%でコピーすることなのです。
ベーレンライターの楽譜はかなり大きく、余白を削っても楽譜が削れてしまいます。なので、倍率は必然的に下げなければなりません。またサイズの比率がA4からかけ離れていて、横がかなり広いのです。
ですから、横の余白を少しコピー機の範囲から外して印刷することが必要となります。これはもう勘です。A3がコピーできるコピー機でないと印刷できないので、ほとんどの人はお金をかけてコピーすることとなりますから、頑張ってください。
コピーをスキャンすること
コピーできた喜びに浸って、いきなり製本していませんか?ちょっと待ったー!
スキャン、しました?
え?スキャンしてない?
スキャンしないの!?
スキャン、してください。
ご自宅にあるコピー機に、スキャン機能がついていると思います。このスキャン機能とは、楽譜などの書類をPDFなどのデータに置き換えることが出来る、スーパー機能です。この機能を使えばもう楽譜をコピーする必要は永遠になくなります。
ご自宅にコピー機が無い場合はコンビニでもできます。。が、1枚当たり20円かかるので、協奏曲とかのスキャンはちょっと…。思い切って買ってしまい、家で製本ライフを送るのが良いと思いませんか?
スキャンしたデータをまとめること
スキャンしたデータはバラバラで、1枚ずつのデータになっていると思います。そうすると印刷するときに1枚1枚コピーしなきゃいけないし、そもそもタブレットで弾きたいときにかなり不便です。
そんなときはこのフリーソフトを使って1枚1枚のデータを統合して、1曲ごとのデータに置き換えましょう。
Unity PDFのダウンロードはこちら
コピー機の購入はこちらから
A3のコピーは大変なので、思い切って大きいのを買っちゃうのもいいかも?

まとめ
楽譜の管理方法についてまとめてみました。個人の範囲で楽しむことは良いのですが、このデータをネットに公開したりダウンロードできる状態にすると、絶対に大変なことになります。
アナタは映画を映画館で撮影してそれをネットに挙げませんよね?楽譜も同じです。労力に見合わない破格の価格で販売されている楽譜を、ネットに解き放つのは絶対にやめてくださいね。
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